大手総合商社からタレントへ転向!体当たり方式で道を切り拓く【タレント 堀口ミイナさん】

大手総合商社からタレントへ転向!体当たり方式で道を切り拓く【タレント 堀口ミイナさん】


「この会社、仕事は魅力的だけど忙しそうで怖いな……」
「内定をもらったけど、ついていけるか不安」

就活生にはそんな悩みがつきものですよね。大切なファーストキャリアだからこそ、どの会社に入るかの判断は慎重になります。でもそこでネガティブ思考に陥りすぎると、あとあと後悔することになるかもしれません。

「就活に限らず、怖いって感情に左右されると後悔することが多いです」

と語るのは、早稲田大学を卒業後、三菱商事に入社、総合職として働き、今年からタレントに転向した堀口ミイナさん。トルコに生まれ、五ヶ国語も話す、まさに才色兼備な彼女がそう話す訳とは……?

就活のコツから今後のことまで、『キチョnavi』編集長のイワタがまるっとお話を伺いました。

◆「学生時代に学んだこと」はその理由まで説明できるようにしよう

イワタ「三菱商事の総合職なんて、ものすっごく狭き門ですよね! やっぱり学生時代から特別なことをされていたんですか?」

堀口「アルバイトで言えば、雑誌『Ray』の読者モデルをやっていました。
共に紙面を作るライターさんもカメラマンさんもみんなプロ。企画から学べたのがキチョウな体験になりました」

イワタ「おお〜プロの仕事を学生時代から体感していたわけですね」

堀口「学生時代はサークル仲間だけでつるみがちだしそれもいいと思うのですが、社会人と触れ合う機会があったほうが就活には役立ちますね。
また、ゼミにも力を入れていました。日本の学生ってびっくりするぐらい勉強に時間を費やさないんですが、海外ではありえないことですし『苦労して理解できた』っていう経験がすごく大事だと思うんです」

イワタ「……学生時代の私に聞かせたい金言ですね」

堀口「どんな勉強をしてきたのかを聞いてくる面接官も多いですし、そこで『こんなことを学んでました、まる』じゃなくて、なぜそれに興味を持ったのかを面白く伝えられると、印象がいいですよね」

◆自分がどの業界からウケるのか。ミイナさんは体当たり派

イワタ「やっぱり学生時代から意識が違う……! 就活では三菱商事のような総合商社をメインに受けていたんですか?」

堀口「最初は自分がなにに興味を持っているかわからないので、幅広くいろいろな業界を受けてました。
ロレアルや資生堂などのメーカー系もマーケティングが面白いのではないかと思い受けてみたのですが、ESとWebテストの段階で全落ちしまして(笑) とにかくメーカーはダメなんだなと。 ただ外資系や金融系ではグループディスカッションでも自分が出せていたし、なんだかウケがよかったんです」

イワタ「正攻法の就活スタイルだと『とにかく自己分析して業界を絞って受けていく』って感じですけど、ミイナさんは体当たり系なんですね!(笑)」

堀口「色々な企業を受けて、自分がどこの業界でウケるのかを知った方がいいと思います。『自分の好きな業界で、向こうも自分が好き』が理想ですけど、そうじゃない場合もあるので……。
そのあとは、外資系の金融機関を中心に受けていました。トルコで生まれたこともあって、世界の架け橋になるような国際的に通用する会社に入りたかったんです。最終的にゴールドマン・サックスから内定をもらう事ができましたが、それまで7社ぐらい一通り受けましたね。
日本の企業だったら15分か30分ぐらいで終わることが多い中、外資系の金融機関は、30分ごとに人が入れ替わり、3時間ぐらい面接するんです」

イワタ「面接スキルがものすごく鍛えられそうですね」

堀口「そうなんです。計算してみたら、ざっと180以上の方と何百時間も面接してるんです。だから私就活のアドバイスは付け焼き刃じゃなくて、大学2年〜3年の2年間で身についたスキル(笑)」

◆話すことをまとめた『面接対応シート』は必携!

イワタ「その就活スキル、ぜひ『キチョnavi』読者に伝授してほしいです!」

堀口「ESは、すでにその会社で働いている、または内定した先輩にとにかく赤入れしてもらうのが一番ですね。自分ではベストだと思ってる文章でも、的外れなときってあるんです。そういうのは先輩に傾向を聞くしかないので、電話でも口頭でも可能な限り聞いていましたね」

イワタ「念の入れようがすごい! 確かに自分では欠点が見えなくなってるときありますもんね」

堀口「面接でおすすめなのは、自分が話すべきことをA4にまとめる『面接対応シート』。
そのシートでは、なぜその業種なのか? なぜその会社なのか? なぜその職種なのか? ということを段階的に書いて、どこのレイヤーで聞かれても答えられるようにするんです。業界ごとに求められる人物像のイメージを最初におさえておく方がいいと思います」

◆ミイナさんが実際に使っていた外資系銀行面接対応シート

イワタ「すごい……!」

堀口「学生時代に頑張った事の話なども2、3個用意しておくといいですね。臨機応変に応答できると「雰囲気に合わせて喋ってるんだな」って伝わって、すごくポイントアップなので!
私は、読者モデルを通じて学んだ話、語学力、『日本トルコ学生会議』の話をしていました。多少内容を盛って伝えてもいいと思います。楽しそうに、心を込めて伝えるのがポイントです」


◆ポジティブな気持ちでした判断は、良い結果を引き寄せる

イワタ「並々ならぬ努力をされていたんですね。最終的には、どうして三菱商事を選んだんですか?」

堀口「幅広い仕事、事業そのものに関われそう!という期待が大きかったです。実際にローソンというコンビニの仕事に携わり、多くの事を学ばせて頂きましたしね。会社のカルチャーはそれぞれ全然違うので、より楽しそうな自分がイメージできる会社がいいと思います。」

イワタ「総合商社や外資系金融はお給料もいいし素晴らしい企業ですが、すごくハードワークで女性が生き残って行くのは厳しいイメージあります。そういう点での躊躇はありませんでしたか?」

堀口「まったくなかったですね。(笑)忙しそうとか、大変そうなどネガティブな感情って強烈なので、つい左右されがちですけど、本当はポジティブなイメージでした判断のほうが自分の人生を良い方向に変えていってると思います。守りに入って『あっちもやってみたかったな』と思い続ける人生より、私を採用すると決めてくれた会社を信じて、やりたいことをやれるだけやったほうがいいと思っているんです。『ワクワクする』とか『ガツガツお金稼ぎたい』とか、そういうエネルギッシュな発想を持っているときの決断を大事にするといいですね」

◆「いま頑張れること」を選んで生き生きと過ごしたい

イワタ「じゃあ、タレントへの転向もポジティブな気持ちで決められたんですね。なぜ三菱商事を辞めて、タレントになる決意をされたんですか?」

堀口「語学に関する本を書いているのですが、その関係でNHKの番組に呼んで頂くことがあり、自分の考えを発信することがこんなにも楽しい事なんだなと気づいたんです。思い切ってチャレンジしたい!と思ったのが一番の理由です」

イワタ「すごくエネルギッシュで体当たり方式ですね(笑)」

堀口「そうですね(笑) 当たって砕けろ! みたいな」

イワタ「多才だから、本当になんでもできそうですよね。今後も変わる可能性があるってことですか?」

堀口「色んな経験をしてみたいと思っているので、肩書きにこだわりはありません。ご縁のあった方々と、一緒に面白い仕事に挑戦できれば幸せです。
様々な出会いで人生はどんどん変わっていくので、先のことはあまり考え過ぎず、目の前の半年から一年で一生懸命頑張れる事を選ぶ事で、その瞬間瞬間を生き生きと過ごせて、結果的にいい未来になると思います」


そう言って、弾けんばかりの笑顔を見せてくれた堀口ミイナさん。
いま就活をしている皆さんには「自分に素直になってほしい」と語ってくれました。

就活では初めての体験が多く、不安な気持ちに駆られることが多いもの。もしネガティブな気持ちで判断が鈍りそうになったときは、ミイナさんの言葉を思い出して「とにかくやってみる、体当たり方式」を試してみるのもいいかもしれません。

タレント

堀口ミイナ

日本人とトルコ人の間に生まれたハーフ。日本語とトルコ語のほか、英語・スペイン語・中国語の5ヶ国語を話すマルチリンガル。 早稲田大学政治経済学部卒業後、三菱商事に勤め、2017年よりタレントに転向。
【レギュラー出演】
Eテレ『しごとの基礎英語 Season 5』月~木曜22:50~23:00
※2017年10月2日スタート
文化放送『斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!』水曜15:30~(隔週出演)
TBS『はやドキ!』 金曜4:00~
BSスカパー!『ニュースザップ』金曜17:55~