航空業界ってホントに華やか?現役CA・GHが語る女の園の実態

航空業界ってホントに華やか?現役CA・GHが語る女の園の実態

女の子の憧れの職業の上位にいつもランクインする航空会社の客室乗務員(キャビン・アテンダント。以下「CA」)や地上勤務職員(グランド・ホステス。以下「GH」)。
株式会社マイナビが発表したマイナビ2018の文系女子の人気就職企業ランキングでも、第1位が全日本空輸(ANA)第2位が日本航空(JAL)と不動の人気を誇っていました。

制服も素敵だし、働いている人は、みんな綺麗で聡明でキラキラ見えたり。それに、モテそうな?イメージもあったり。
空港や機内で輝かしい笑顔が絶えない彼女たちには、同性の私達だって心を奪われてしまいます。

でも一方で、時間が不規則だったり、女性ばかりの職場で人間関係が悪い・・・なんてウワサも耳に挟んだことないですか?

実際のところはどうなんだろう・・・・。
実際のところは実際に働く人からこっそり聞くしかありません!!

今回は、「顔出しNG」という条件で、現役CA・GHのお二人から、就活女子が知りたい本当の航空会社勤務女性の実態を聞き出しました。
新卒で航空会社へ入社して結婚・出産を経験し、現在子育て中のお二人が、航空業界を目指す就活女子への応援を込めて、リアルな実態を話してくれました。

美華子さん(仮名) : 現役国際線CA(職歴10年)

有希子さん(仮名) : 現役国内線GH(職歴15年)


 注1)見やすさを考慮してお名前を色分けしておりますが、航空会社のテーマカラーとは関係ありません。
 注2)画像は全てイメージで、今回インタビューにお答え頂いたお二人とは関係ありません。

エレガント?いいえ、体育会系です!

——まずはじめに、航空業界に興味をもった理由を教えて下さい。

有希子さん : 実は私ははじめから航空業界には興味があったわけではないんです。
学校の就活掲示板に募集が掲示されていたので、なんとなく受けたのがきっかけ。航空業界に絞って就活したわけじゃないです。

美華子さん : 私も 特に、CAのみに絞って就活していたわけではなくて、たまたまです。
もともと、学生のころから旅行が大好きだったので、いろんな海外の国へ行ける仕事がいいな、と思っていたので、選択肢の1つとしてCAを受けました。でも、周りにはエアラインの専門学校卒の人もたくさんいます。
その年で違うけれど、専門卒の人は、私の同期は2割程度だったかな。

有希子さん : 私の同期も同じくらいの割合かな~。専門卒の人は地方出身の人もいて、入社当時は、航空会社への本気度があるなって感じました。

——就職活動で大変だったことはありますか。

美華子さん : 特別航空業界だから大変だったということはないですね。スーツもいわゆる黒のリクルートでしたし。
エントリーシート用の写真も普通の企業と変わらず、同じ写真館で撮りました。何枚も撮って、写りがいいやつを、どの企業にも使っちゃいました。

有希子さん : 私もです。特に周りでも、エアライン用に撮影したっていうのは聞かないかな~。アナウンサー志望の人はいましたけど。
エントリーシートも大事なのは写真より、中身じゃないかな。

——仕事面や人間関係で、入社してから、思い描いていたこととのギャップはありましたか。

有希子さん : カウンターで笑顔で座席の手配や荷物預りをする仕事だと思っていましたが、実際は広い空港内を走り回る体力がいる仕事。エレガントさの裏側では、かなりの体育会系の仕事でした。
人間関係も、女性ばかりですが、上下関係がはっきりしている体育会系です。

美華子さん : 仕事面では、ほぼイメージ通りかな。人間関係も、特にドロドロしてはなかったので安心。先輩方々も優しく指導してくれました。気軽に話してくれる方が多いですよ。

有希子さん : GHは課に分かれてシフトが組まれているので、同じ課の人は、仕事はもちろん休みパターンも同じです。なので、同じ時間を共有することが多いんです。
特に同期!! 年末年始もシフトが入っていると同期で年越ししたことは何度もあります。
長期休みも全員一緒には休めないので、仲が良い同期と同じ日程で休みをとって海外に行ってます。

美華子さん : え~!!長期休みも同期と!私の周りは、あんまりいないかも。仕事で海外に一緒に行って、ステイ先で時間があると出かけたりするので、あえて、休みの日まで一緒に旅行はないかな。

分かっていても、朝起きは大変。。。

——入社してから、大変だったことはありますか。

有希子さん : 語学力。入社試験では、特別ネイティブぐらいの英会話力が必要なわけではなかったけれど、働いていると、やっぱり必要かな。

美華子さん : 確かに語学力は必須。私、しゃべれません!!だと仕事にならないし。国際線だと、3分の2は外国の方なので。

有希子さん : 私は、どちらかというと苦手な方なので、国際線に乗り継ぎの手続きをする時に、お客様が、全く日本語が話されない場合、ちょっと緊張してしまいます。
詳しく説明が必要な場面の時には、ネイティブの英語力がある後輩に聞いたりしたことも。
いわゆる英会話教室に通ったこともありますが、仕事で疲れて、頻繁に通えず、、、断念しました。
もっと、語学力を上げた方がいいのはわかってるんですけど。

美華子さん : 育児休暇中は、英語と離れてしまうので、特に気を付けていました。会社から教材もいただけますし、自分なりにNHKの英会話を聞いたり、好きな英語の曲を聞いたり。さすがに、何年も英語を話さないと忘れちゃいそうで。

有希子さん : そうですよね。仕事中は、日常的に自然と英語が耳に入るけど、休暇中は努力しないと。

美華子さん : 英会話力は、定期的にテストもありますので、入社後もみんな自分なりに努力してると思います。
国際線に乗るのなら、話せるのは、大前提なので。

美華子さん : 大変なことと言えば、早起きは、分かっていたとしても、現実は辛いかな。何年経っても早起きに慣れて平気にはならないですね。

有希子さん : 早番で朝5時にタクシーを配車してるのに、タクシーの運転手さんのピンポンで起きたことも!!
5分で用意して、タクシーに飛び乗った時は心臓バクバクでした。

美華子さん : それは、飛び起きますね!!
我慢が必要なことで言えば、髪を好きなようにカラーできないですよね。

有希子さん : そうそう。15年前は、みんな真っ黒だった。

美華子さん : 最近は、自然なブラウンはOKになってきたかな。

有希子さん : ネイルの色もOKの範囲がかわるし、時代は変わるね。

ーーやめようと思ったことは?

有希子さん : あります。というより、結構な頻度で思うかも。実際、体力的にも精神的にも大変なので。「今日は、暇だな~楽だな~」なんて日は、ほぼありません・・(笑)
同期で飲みに行くと、愚痴がとまりません。でも、実際辞めないのには、それを越すような魅力もあるのかも

美華子さん : 私は、結婚・出産など、人生においてのターニングポイントでは退職するかの選択肢は考えました。でも、仕事が嫌でとか、辛くてとかでは辞めたいとは思ったことないかも。

有希子さん : えーほんとにー?きっとCAは、美華子さんにとって天職なんですね。いい職場ってこともあると思う。

先輩後輩とうまくやれる性格だと仕事がしやすい

ーー女性社会ならではの、あるあるはありますか?

有希子さん : 基本的にメンタルが強い人が多いですね。とういうか、強くないとやっていけないかも(笑)。社内での上司や先輩との関係もあるけれど、お客様にクレームを受けることは日常茶飯事なので。
女性だからと、甘く見てくれることももちろんないですしね。

美華子さん : 地上だと、クレームに対応する時間もたっぷりありますもんね。機内だと限られてますし。空間も人の目がありますから。

有希子さん : 多頻度旅客のお客様は、顔を覚えるだけでなく、手続きをする上での好みというか特徴を覚えるのも大事です。それを、見逃したり、間違えたりすると大変なことに。
先にラウンジでお待ちいただいて、上司とお詫びに行ったことも。
誰かがミスしても、1人で抱え込まずに対応を変わることもよくあります。この仕事は、チームワークなので。

美華子さん : チームワークって大事ですよね。機内も、臨機応変に対応して、ひとつのチームでまわしてます。それに、機内で起きたことを素早く地上と連携とることもありますよね。

有希子さん : それに、天候以外での欠航の時は、カウンターは戦場です。お客様は悪くないですからね。
飲まず食わずで、何時間も、声がガラガラになったことも。

美華子さん : そうですよね。GHさんたち、台風の時でさえ、ものすごく大変そうですもんね。

有希子さん : 体力は必須かも(笑)

美華子さん : CAは、ステイが多いので、仕事だけでなく、先輩後輩と衣食住も一緒にすることが多いんです。そういう時に、その状況を楽しめない人は、ちょっときついかな。基本的に、初めてクルーが一緒のメンバーでも、打ち解けて食事など一緒にするのですが、中には、参加しない人もいるっていうのは聞きました。
でも、CAだけでかなりの人数ですから、中には、個性的であったり、群れるのを嫌がる人もいて当然かも。

有希子さん : 先輩とも上手く輪に入れる性格の人は、ある意味仕事がしやすいというのはあります。可愛がられると、教え方も優しかったり。
でも、大事なのは、教えてもらいたいという素直な部分だったりするかも。

ーー女性ばかりの職場だと、いじめとか、意地悪みたいなことあったりしないですか?

有希子さん : 入社当時は、怖すぎて話しかけるのも、恐れ多い先輩がいました。でも、いじめというのとは少し違うかな。新人の時は、仕事をミスしたり、スムーズに出来なくて、怒られるのは当たり前だし。
どうしても辛い時は、同期に愚痴を吐き出してリフレッシュ。
新人の時は、先輩より早く来て準備する、タクシーの配車は自分が先にする。休憩は、先に先輩から回す。雑務は請け負う。走る仕事は、率先してする。なんてことは当たり前にやっていたけれど、そういうものだと不満に思ったことはないです。

美華子さん : 怖くて有名な人は耳にしますね。でも、幸いというか、怖い人や苦手な人と同じフライトだったとしても、空港に着いてしまえば、もう同じフライトになる確率はほぼないし、切替できるので。
他の職種のように、毎日同じメンバーで机を隣り合わせることはしませんから。ただ、毎回、フライトメンバーが違うので、何年経っても、初めは緊張はします。

有希子さん : 苦手な人と、会わなくて済むのは少し羨ましいかも。

パイロットや有名人との恋はあるある

ーー航空業界で得してるなと思ったことはありますか?

有希子さん : 社員優待航空券が使用できること。

美華子さん : 空席があれば、タダで乗れるので、4人家族で国内旅行は1~2か月に1回は行きますね。日帰りで札幌とかも。
ただ、世間が混んでるときは、予約できないので、怖くて予定を立てれません。

有希子さん : 海外もかなりやすく行けるので、同期と年に1回は優待を利用して旅行に行きます。
でも、海外でも席は予約できないのが、かなり怖い。後輩で、パリから帰りの便が満席で乗れずに、帰ってこれず次の日になった子もいました。

美華子さん : 海外の人気路線は、優待利用は怖いですね。

有希子さん : 航空業界だからと言うわけではないですが、同世代の同性が多い職場なので、、悩みを打ち明けれる同僚も多くいるし、同期の繋がりは一生物かな。

美華子さん : 確かに、同世代の同僚だと、子育ての悩みから趣味の話も合うし、仕事の大変さを理解しあえてるから相談しやすいですよね。
あと、女性だったら、気になっちゃうことで話すと、他の業種の人より、出会い(いわゆる飲み会)は多いかな。大手商社やマスコミ関係とか。結構、業種はいろいろかも。後輩たちは、芸能関係の人とも飲んだりっていうのは聞きますね。ちょと羨ましかったり(笑)
早番・遅番・ステイなど不規則な勤務が嫌でないなら、平日に多く休めるのはむしろ魅力的な部分も。平日だと、デパートも飲食店もやっぱり空いてるし。

有希子さん : そうそう。平日だと、旅館やホテルも安くて取りやすいから近場の旅行も行けちゃうし。ネイルや美容室も予約しやすいですよね。

ーー身近で、パイロットや有名なお客さんとの恋もあったりするんですか?

有希子さん : 有名人というのは、あまり身近では聞かないかな。きっとあっても隠してると思うし。
パイロットで言えば、P訓(パイロット訓練生)が地上の仕事も体験する期間があります。その時に仲良くなって、、、というのは先輩方々にいらっしゃいました。
仕事中にパイロットさんから食事会をしようと誘われて、LINEを交換したりする後輩もいますね。

美華子さん : ありかな~。パイロットとCAといのは職場結婚みたいなものですからありますよね。芸能人や有名人の方とも、知り合いになることはあります。でも、身近では結婚は聞かないから、長続きはしないのかな。もしくは、上手くいく人は、退職してから公にするとか。

子育てしながらの復職は両親にヘルプをお願い

ーー一般の人と生活時間帯が違いそうですが、カレとうまくやれますか?

有希子さん : お互いの気持ち次第かな。どの職業でも、お互い時間は作る努力しないと!!次の日、朝4時からの早番でも前日会うのを頑張っちゃったり。
みんな、フットワークが軽い人が多いので、シフト勤務が原因で別れたっていうのは周りでは聞かないな~。

美華子さん : 普通の会社員で土日休みの人とは、毎週と言うのは難しいかな。でも、月に1~2回は土日の休みもあるし、平日休みの時には彼の仕事終わりに、合わせられます。
ただ、お互いがシフト勤務だと、厳しいのかな~。
シフト勤務で時間がすれ違うのが嫌だから、結婚するならCAをやめてほしいと言われて退職した子とかは、いますね。

有希子さん : 遠距離になったとしても、むしろ航空業界で働いていれば、優待が使えるので、他の業種の人よりかは、会う回数は多くなるのかも。

ーー結婚してからとか、子育てしながら続けるのは大変そうですね。両立している人はどうやってやりくりされているんですか?

有希子さん : 大変。予期せぬイレギュラーで残業で定時に帰れないことも多々ありますから。旦那さんの理解と、おじいちゃん、おばあちゃんが近くに住んでいて協力体制があればできないことはないけれど。
10年前ぐらいは結婚退職が当たり前だったけれど、今は、結婚・出産しても辞めない人が多いです。でも、ほんとに大変そう。旦那さんが同職の人も普通の会社員の人もいますが、理解して協力してというのがマストですね。子供の学校行事なども、全部が参加できるかというと厳しい時もありますしね。

美華子さん : 同じく大変。でも子育てしながら、フルタイム働くママさんは、みんな大変だと思うし。CAも、ここ数年は、特に結婚・出産で退職する人が激減したかな。女性が多い会社だから、子育てに対する理解と体制はあるほうかも。
子供がいると希望する日に休みを申請できたりもするし。いわゆる時短のような制度もあります。子供がいると、月に休みが多く取れるという。
私は、両方の両親が近いので、フルタイムで何とか復帰してますが。
それでも、海外にステイで帰れない日は、普通にあるので、子供が出来てからは、祖父母のヘルプが本当に必要。ものすごく助かってます。
保育園に、迎えに行ってもらったり、祖父母の家から保育園に通うことも少なくありません。

有希子さん : 子育て中の働くママさんは、みんな同じだとは思いますが、時間をやりくりして、とてもパワフル。学校行事に午前中参加して午後から勤務とか。

美華子さん : 運動会が雨で順延しないか、ひやひやしたり。海外にステイ先で、戻りの便が遅延したり、欠航にならないかとかも、いつも心配です。ただ、子育てで忙しい毎日の中、勤務中は頭が切り換えられて、むしろリフレッシュできたりもします。

求められるスキルとは

ーーどういう子が新入社員で入ってくると嬉しいですか?

有希子さん : 知識があるとか、英会話力が優れているとか、、、そういうことじゃないかな。この業界は、チームワークが何より大事なので、人としてどうかという中身が大事

美華子さん : 学ぶ姿勢だったり、前向きであったり、手を抜かず努力するとか。他の会社でも、社会人とした当たり前に求められることが、同じく必要だと思う。
周りの人との協調を大事にしていれば、自然とフォローしてもらえるはずです。

ーー向いているなと思う人は?

有希子さん : 根性がある人。体力がある人。チーム力を大事に出来る人。接客を楽しめる人。

美華子さん寝たい時に、どこでも寝れる人。規則正しい時間では食事は取れないので、どんな時も食べれる人。そういうことを苦に思わない人。

まとめ

いかがでしたか?
意外かもしれませんが、華やかさの裏では体育会系の体力と根性が必要な仕事なのですね。

大変なこと、辛いことをたくさん経験されていても、笑顔で仕事の楽しさも語ってくれた彼女たちを見ていると、CAやGHがキラキラ見えるのは外見の美しさだけではなく、中身から溢れる人間性のせいなのかもしれないと感じました。

航空会社を夢見る女子たちが、心から、自信を持って希望できる職業なのでは?

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