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ブラック企業の特徴と見分け方|失敗しない企業選びのために

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ブラック企業の特徴と見分け方|失敗しない企業選びのために

就活の企業選びで気になるのが「ブラック企業かどうか」ですよね。また、自分が入社した企業がもしかしてブラック企業・・・?なんて不安を抱えている新入社員もいるかもしれません。

どんなにやりがいのある仕事でも、体を壊すほど働かなくてはいけなかったり、労働に見合わない賃金であったりするとやる気を維持するのは難しいですよね。
では、どんな企業がブラック企業なのでしょう。ブラック企業を見分けるコツを紹介します。

ブラック企業って何?

ブラック企業とは

ブラック企業」。
今やすっかりおなじみの言葉ですが、実は労働問題をあつかう厚生労働省は公式にこの表現を使ったことがなく、明確な定義もしていません。
かわりに「若者の『使い捨て』が疑われる企業等」という言い方をしています。

国が定義をしていないなら、ブラック企業とはどういう企業をさすのでしょう?
そして「若者の使い捨て」とはどういう意味でしょう?
ブラック企業かそうでないかを事前に見ぬくことはできるのでしょうか?

ブラック企業の特徴

定義はなくても、ブラック企業には次のような共通点があります。

拘束時間がむやみに長く、休憩や休日が極端に少ない
ブラック企業では度を超した長時間労働があたりまえにおこなわれています。
たとえば、

毎日深夜や明け方まで働いているが、休憩時間も仮眠時間もなく、食事さえ満足にとれない
何週間も、へたをすれば何ヶ月も休みが取れず、正当な理由で有給を申請しても却下される
改善を求めても「うちはこういうシステムだから」と言いはり、とりあってくれない

という調子です。

厚労省は、超過勤務が月に80時間をこえると過労死、自殺、メンタルダウンなどの健康リスクが高まるとしています。(出展:脳・心臓疾患の労災認定「過労死」/厚生労働省)
つまり月80時間という残業量は働きすぎの目安です。
「過労死ライン」と名づけられたこの目安を上まわる残業・休出が常態化しているのがブラック企業の特徴です。

サービス残業など、賃金の不払いやごまかしがある
当然支払うべき賃金をさまざまな手口で支払わないのもブラック企業によくある手です。

労働基準法では残業を次のように定義しています。

「使用者の指揮命令下で1日8時間か週40時間、どちらか一方を超えて働いた場合」厚生労働省より

つまりこれを超えた分は残業であり、割増賃金の対象です。
もちろん勤務が深夜におよべば深夜手当が発生し、法定休日に出勤すれば休日手当が発生します。
ところがブラック企業はあの手この手でこれらの手当をカットします。
たとえば、

定時にタイムカードを打たせて残業時間をカウントさせない(いわゆるサービス残業)
申告された残業時間を勝手に改ざんする
従業員に適当な役職を与え、残業代は役職手当にふくまれていることにする
仕事を自宅に持ち帰らせて、その分は労働時間にふくめない

このようにして賃金の支払いをのがれるのもブラック企業の特徴です。

パワハラ・セクハラが横行している
ブラック企業では社員に精神的・身体的苦痛を与える行為が日常的におこなわれています。パワハラ、セクハラ、いじめが蔓延し、ターゲットは広範囲におよびます。
たとえば、
人前ではげしく罵倒したり中傷したりする言葉の暴力
物を投げる、えり首をつかむなどの肉体的暴力
実現不可能なノルマ、理不尽な要求、過大な負担の強制
仕事を与えない、隔離する、集団で無視するなどの精神的迫害

こうしたハラスメントが会社ぐるみで公然とおこなわれ、誰も「おかしい」と口に出せない会社はブラック企業です。

簡単に人を解雇する、あるいは逆に辞表を受理しない
人材の入れ替わりが激しく離職率が高いのもブラック企業の特徴です。
常に求人を出している一方で、簡単に従業員を解雇したり、逆に退職を認めなかったりします。
そのため次のようなトラブルが起こります。

ある日突然「明日から来なくていい」と言われた
一方的に解雇されたのに「一身上の都合」で辞表を出せと言われた
辞める意思はなかったが執拗な嫌がらせで退職に追いこまれた

逆のパターンもあります。

辞表を出したが目の前でやぶられた
辞めるなら損害賠償請求をするとおどされた
今辞めたら離職票や退職金を渡さないと言われた

こんなふうに法を無視して権力を乱用する企業は、まちがいなくブラック企業です。

ブラック企業の見分け方

前提として

ホームページにせよ求人広告にせよ、人目にふれるものには良いことばかり書かれています。
けれども中には誇大広告や虚偽の記載が混じっているかもしれないことを肝に命じておきましょう。
企業がみずから発信する情報をうのみにするのではなく、客観的な情報も集めて総合的に判断する癖をつけましょう。

企業探しの際の見分け方

給与額の幅が広すぎる求人は、給与の内訳をよく確認しましょう。
「月給15万~45万」といった表記は応募者の期待感をあおりますが、現実には「最低ラインの基本給+過酷なノルマをともなう成果給」というシステムがほとんどです。

また採用条件がゆるい求人も気をつけた方がいいでしょう。
未経験者歓迎!」「年齢・経験不問!」「能力に応じてどんどん昇給!」などは、離職率の高いブラック企業が人寄せによく使うフレーズです。

では、それらのウソを見ぬくための正しいデータはどうやって手に入れるのでしょう?
たとえばスポンサー収入や広告収入にたよらず独自にデータを集めている中立的なメディアを利用する方法があります。
出版物なら「就職四季報」、サイトなら「日経HR Labo」、などでは、ブラック企業が公表したがらない正確な情報を入手できます。
他にもVorkersなど、社員・元社員によるクチコミサイトも参考になることがあります。

説明会での見分け方


説明会では列席する社員の年齢分布を観察しておきましょう。
社員が定着しないブラック企業は中堅層が育たないので、若手ばかり、年配者ばかりなど極端なかたよりが生じがちだからです。
彼らのコミュニケーションの取り方もポイントです。
笑顔がない、おびえた様子がある、明らかに疲れきっているなど、不自然な点がないかを見ておきましょう。
業績や会社の規模につりあわない豪華版の説明会も要注意です。
見栄をはって景気よく見せ、未経験な若者の目をごまかそうとしている可能性があります。

生きがい」「やりがい」「なせばなる」「必ずできる」など、理想論ばかりを説く説明会も気をつけましょう。
ブラック企業には根性論や体育会系の精神論がはびこっているケースが多いからです。
宗教みたい…」「軍隊みたい…」そんな印象を説明会で受けたら、よく調べた方がいいでしょう。

面接での見分け方

面接官から投げやりな感じを受けたらあまり良い兆候ではありません。
特に質問もなく、時間も短く、内容のうすい面接も同様です。
手ごたえのない面接だったにもかかわらず、その日の内に早々と電話で内定を出してくるのは、どんな人材でもかまわないブラック企業の大量採用かもしれません。

内定が出てからの見分け方

内定が出たあと、雇用契約の締結をむやみに急ぐ会社には慎重に対処しましょう。
もちろんどんな企業も内定者に辞退されたり他社に行かれたりしては困るわけですが、ブラック企業は引きとめ方が強引な傾向にあります。
入社する前に必ず雇用契約書をもらい、給与体系、労働時間などをよく確かめましょう。
自分で見るだけでなく、知識のある第三者に見てもらうことをおすすめします。

求人サイトを見てみるのもあり

一定期間求人を見ていて、常に人を募集している企業はブラック企業のうたがいがあります。
事業拡大による大量採用!」など景気のいいフレーズが一年中掲載されているのは不自然です。

また、ホワイト企業は従業員の定着率がいいので必要以上に求人を出す必要がありません。
これらを見抜くためには、転職用の求人サイトをのぞいてみましょう。
新卒と同時に中途採用の募集も大々的にかけている企業はあやしいかもしれません。

ブラック企業の特徴を押さえてホワイト企業と見分けよう

企業内部で起きていることは外部の人には伝わりにくく、大事件が起こるまで発覚しないことが多いものです。
ブラック企業の特徴をよく理解して、少しでも違和感をおぼえたら、かならず誰かに相談してください。一人で決めるのは危険です。

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条件を見ても判断がつかないときは

厚労省のホームページには、労働基準法などに違反した疑いで送検された全国の企業が実名で公表されています。いわゆる「ブラック企業リスト」です。
「無資格者に危険な仕事をさせた」、「違法な時間外労働を強要した」、「労災事故をごまかした」など送検理由はさまざまです。
公表される企業はあとをたたず、しかも氷山の一角ですが、事例をよく見て、系列企業や類似企業を避けましょう。
▼リストをチェックする
厚生労働省 「労働基準関係法令違反に係る公表事案」

ホワイト企業の見分け方〜15の特徴からわかる働きやすい会社〜

まとめ

新卒者の過労死や自殺のニュースを聞くと胸が痛みます。
自分の入社した会社がブラック企業だという認識すらなく、ただひたすらがんばって、疲れはててしまったのでしょう。
彼らの職場は、まさに厚労省の言う「若者を使い捨てにする企業」だったのかもしれません。

働く人がいるかぎり、ブラック企業は生きのびます。確かな目でブラック企業を見きわめ、まずは入社しないこと。
そして入社してから気づいた場合はすみやかに転職することです。自分の健康を犠牲にしてまで、つらぬくべき仕事などありません。

つまらない会社に使い捨てにされるくらいなら、もう一度就活をして、今度こそホワイト企業でやりがいのある仕事を手に入れましょう。
ブラック企業には労働力を提供しない。それがブラック企業を撲滅する最短の手段です。


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