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内定辞退の法的期限はいつまで?穏便な辞退方法とマナーを解説

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内定辞退の法的期限はいつまで?穏便な辞退方法とマナーを解説

この記事は2017年12月に公開されたものをリライトしたものです

就活では、いくつもの会社にエントリーするのは当たり前。
あなたが優秀な人であれば、いくつかの会社から「ぜひ一緒に働きましょう!」と内定を頂くことになるでしょう。

一番最初に内定を頂いた会社があなたの第1志望の会社だったら、そこで就活を終わりにして「めでたし、めでたし。」なのですが、世の中なかなかそううまくはいきません。

たいていの場合、そしてあなたが真剣に就職先を探しているのであれば、まずは志望度の高くない会社をたくさん受けて、第1志望の選考は最後の方になるでしょう。
たくさんの会社の選考を受けて面接に慣らすことは就活においてとても大事なことですし、何より第1志望に受かるかどうか分からないのですから第2希望、第3希望があって当然なのです。

その場合は一旦笑顔で「ありがとうございます!」と内定承諾をしておいて、他社の選考を受け続けることになるのですが、もっと行きたい会社から内定がでたらどのように断ればいいでしょうか?

今回は、将来を真剣に考えた上で”やむ終えず”内定を辞退する場合の、「いつまで辞退できるのか」「どうやって辞退したらいいのか」について詳しく解説します。

内定を辞退したいけど・・・

内定承諾書を書いた後でも辞退できる?

結論から言えば、内定承諾書にハンコを押した後でも、内定辞退は可能です。

最終選考に通過して内定となったら、企業側からすぐに内定承諾書や誓約書にサインを求めれることが一般的です。
「ハンコを押してしまったし、訴えられたらどうしよう…」なんてドキドキしちゃいますよね。

でも、大丈夫です。
「職業選択の自由」という憲法基本原則がある限り、あなたには内定先を断る権利があるのです。

「辞退なんて認めない!」と言われて訴えられることはありません。
訴えられたとしても、辞退できないなんてことはありません。

入社がまだまだ先の場合、この内定承諾書は、単なる双方の安心材料のための約束と捉えていいでしょう。
つまり、企業側はあなたを卒業後に雇うことを約束し、あなたは卒業後にその企業で働くことを約束した、ということになります。

約束は「ごめんなさい。」でお断りすることができるのです。

いつまでに内定辞退を伝えればセーフ?

かといって、内定承諾書になんの法的効力もないかと言うと、そうではありません。
やはり双方がハンコを押している約束なので、雇用契約書を結んだと近しい状態にあります。

民法第627条第1項では下記のように定められています。

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。
この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

ということは、内定辞退を伝えてから2週間は、企業側が辞退を認めないことも法的に可能なのです。
例えば、A社とB社から4月1日入社で内定をもらっているとします。
A社に入社するつもりでいたのに、B社に内定辞退の意向を伝えたのが3月20日でB社が辞退を認めなかった場合、契約が解除されるのは4月3日です。
結果として、A社には4月1日入社できずに、関係が悪化したB社に入社せざるを得なくなってしまいます。

つまり、内定を辞退しても法的に問題ないぎりぎりラインは、「入社の2周間前」
「職業選択の自由」はあくまでも2週間経ってから、ということを忘れずに。

内定「承諾」ではなく「保留」という選択肢も

そもそも、別に本命の企業がある場合は「親に相談をしたい」など、理由を伝え「保留」という形で内定承諾を待っていただくことも可能です。
保留期間は長くもらうことは難しいですが、「承諾」をして、辞退の連絡をしにくくなるタイプの人は保留という選択肢も覚えておくといいでしょう。

詳しい内定の承諾の仕方は、以下の記事で紹介しています。

【内定保留の上手な伝え方】電話・メールの例文・マナーを全て解説

辞退することが決まったら速やかに連絡する

上記で入社の2週間前までに辞退の連絡をすれば大丈夫と説明しましたが、「入社の2週間前まで」というのはあくまでも法的に守られるぎりぎりのラインでです。
内定を辞退することが決まったら、決まった時点で速やかに辞退の連絡をしましょう

これは社会人としてのマナー以前に、モラルの問題です。
辞退の連絡をするのは気まずいかもしれませんが、あなたの能力や人柄を評価して内定を出してくれた会社に、誠意を示すことがせめてもの償いです。
また、基本的には内定通知を頂いて2週間〜1ヶ月までの間に辞退連絡を入れるのが好ましいとはされています。

会社はあなたに内定を出してから入社するまでの間、様々な準備を進めています。
配属先を各部署と調整したり、研修の準備をしたり、保険加入の手続きなどを進めていたり。
また、もともと採用人数の少ない会社であれば、あなたの代わりとなる人を雇わなければならないかもしれません。
内定を辞退されるのが遅ければ遅いほど、企業への打撃は大きいのです。

世間は広いようで、意外と狭いもの。
「もう会うことないから」なんて安易な考えでしこりを残さないように、誠意をもって対応しましょう。

●どちらの企業がいいのか決めかねている場合は・・・
自分の就活の軸を改めて整理していきましょう。
自分のキャリアを実現できる、年収、福利厚生、社風・・・など色々と軸になるものがあるはずです。
複数書き出し、その軸に当てはまっている企業はどちらなのか、客観的に判断してみるのがおすすめです。

しかし、初任給で判断する際は注意が必要です。
以下の記事を参考にしてみましょう。

大卒初任給の平均は?手取り・ボーナス・控除について徹底解説

連絡するタイミングは?

内定辞退の連絡を入れる際は、日時にも気をつけましょう。
気をつけるべきポイントは以下の通りです。

休日は避ける
企業の休日に連絡を入れても、担当者は出社していない事がほとんどでしょう。
どうしても、内定辞退をした今連絡を入れたいという事であれば、休日はメールでの連絡にとどめ、次の出社日に改めて電話で連絡を入れるといいでしょう。

忙しい時間帯を避ける
一般的に、忙しいとされている時間帯は、
・出勤直後
・退勤直前
・昼休憩前後
です。
時間帯としては企業にもよりますが、午前中であれば9〜10時、午後であれば14〜16時が無難でしょう。

以上のポイントを押さえ、電話をかけた際は「お時間よろしいでしょうか?」と確認を入れる様にしましょう。

辞退の意向はメールor電話?


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内定辞退の意向は、電話で伝えるのがマナーです。

電話越しの話のトーンであなたが誠意をもって謝罪とこれまでお世話になった感謝を伝えれば、たいていの採用担当者はあなたの選択を受け止めてくれるでしょう。

ただし、採用の担当者も時期によっては説明会や面接などで連日忙しくて留守がちなことも。
何度か電話しても繋がらない場合は、電話を取り次いでくれた社員の方にメールで連絡することを伝え、辞退をメールで伝えることも可能です。

「辞退の連絡は気まずいし、フェードアウトしたい・・・」なんて思う人もいるかもしれませんが、辞退の連絡をしないと相手方に多大なご迷惑をおかけしてしまうので、メールでも電話でも、必ずなんらかの手段で辞退は伝える様にしましょう。

内定辞退を電話でする時の正しい伝え方・例文・マナー

【内定辞退のメールの書き方・例文・送り方】穏便な辞退方法とは?

辞退の理由はなんて説明したらいい?

内定を辞退する際は、辞退の意思を伝えるだけで充分です。
辞退の理由は聞かれない限り話す必要はありませんが、ほとんどの企業が辞退理由を聞いてくるでしょう。

理由を聞かれた場合は「引き留められない絶対的な理由」が必要ですが、相手企業のプライドを損ねることないよう注意しなくてはなりません。

①全く別の業界(もしくは職種)の企業から内定をもらったこと

②当初から強く希望していた業界(もしくは職種)であったこと

③(辞退する企業に)魅力を感じていたが夢を捨てきれずに苦渋の決断をしたこと

この3つのポイントを抑えて辞退理由を伝えるといいでしょう。

地元企業に就職することにした場合は、その旨を素直に伝えてもいいですね。
「両親の希望もあり」、と加えると採用担当者もそれ以上引き留めにくくなるので、よりスムーズですよ。

辞退連絡(電話)の例
あなた:◯◯大学◯◯学部の◯◯です。4月から御社に入社するということで内定を頂いていたのですが、誠に勝手ながら辞退させて頂きたくお電話致しました。

企業:そうですか。辞退の理由は何ですか?

あなた:実は当初から志望していた◯◯業界の企業から内定を頂きました。御社で働かれている社員の方々に魅力を感じて一度は入社させて頂きたいと思ったのですが、やはり◯◯業界で働きたいという夢を捨てきれずにいたところ、縁あって1社内定を頂くことが出来ました。面談などで貴重なお時間を咲いて頂いたのにこのような事になってしまい申し訳ありません。

企業:そのような理由なら、残念ですが仕方ないですね。承知致しました。

あなた:ご理解頂きありがとうございます。ご迷惑お掛けして申し訳ありませんでした。それでは、失礼致します。

内定辞退の理由に嘘はNG?穏便に辞退するためのポイント・マナー

さらに誠意を示して一筆手紙を書きましょう

辞退を承諾してもらった場合でも、改めてお詫びの手紙を書くとよいでしょう。

最近では直筆の手紙を受け取ることはほとんどありませんが、それだけに直筆の手紙は誠意が伝わるものです。

シンプルな縦書きの便箋と封筒に、ビジネスマナーを守った文章を書きましょう。以下の例を参考にして下さい。

辞退連絡(手紙)の例
拝啓

◯◯の候、貴社益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

先日お電話させて頂いた件ですが、この度、内定を辞退した事により御社に多大なご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。
多くの時間を割いて未熟な私に内定を下さったのに、このような結果になった事、大変心苦しく思います。誠に勝手ではありますが、自分の希望や両親の意向を考慮した結果の決断ですので、ご容赦頂ければと存じます。

御社の選考の過程においては私自身学ばせて頂くことが多く、◯◯様はじめ、人事部の皆様には大変感謝しております。
末筆ながら、貴社益々のご発展をお祈り致します。

敬具

◯◯大学◯◯学部◯◯学科
◯◯ ◯◯


内定辞退の詫び状や手紙の書き方・例文・マナー

内定を辞退される企業のホンネ

では内定を辞退される会社はどう思っているのでしょうか? 

たいていの会社は、学生が内定を辞退する可能性は想定しているものです。

それでも、企業側にとっては大変の痛手です。
株式会社マイナビの調べ(2016年度マイナビ企業新卒内定状況調査)によると、企業が学生1人を採用するのにかかるコストは平均45.9万円だそうです。

特に、少人数しか採用しない中小企業の場合、内定の辞退でできた穴の負担は大きいです。
別の学生を採用したいところですが、夏になれば多くの学生が就職活動を終えてしまうので、簡単には採用できません。
あなたと同じぐらい優秀な人材を採用しようと思えば、さらにこれ以上のコストがかかることは必至です。

何とかして思い留まって欲しい、というのが内定を辞退された企業のホンネでしょうが、そんな思いもつゆ知らずで悪びれずに辞退する学生にはハラワタが煮え繰り返る思いでしょう

内定を辞退することによる企業の負担を重く受け止め、誠意をもって対応しなければ、怒鳴られても仕方ないかもしれません。

内定を辞退して呼び出されたら?

もし電話やメールで内定辞退の意思を伝えたのに、企業側がすぐに受け入れてくれてくれず、呼び出しを受けたら・・・。

企業があなた呼び出したい理由は、あなたになんとか思い留まって入社してもらうために、あなたを説得したいから。
もう入社の意思のないあなたにしてみれば行く意味はないし、怒られたり小言を言われたりするだろうな、と思うと、出向かうのは勇気がいりますよね。
ましてや地方学生が交通費を負担して行くのは気が重いと思います。

しかしこの場合は、素直に応じて会社に訪問したほうが無難でしょう。
何も暴力を振るわれることはないのですから、ひたすら頭を下げて謝ればいいのです。
前述の通り、あなたには辞退する権利はあるので行かなくても罰せらることはありませんが、最後まで誠意を持って対応することが社会人になる前の試練と考えましょう。

 
記事だけでは不安な場合はプロに相談してみましょう。

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内定辞退の呼び出しは拒否できる?対処法と断り方の例文・マナー

内定を辞退した企業にやっぱり就職したい!

内定の連絡を受け取ったものの、何らかの理由で内定を断った企業に、後になってから入社したくなる。なんてこともあるかもしれません。
そんなときはどうしたらいいでしょうか?

厳しいことを言うと、一度内定を断ってから「やはり入社したい」と言う姿勢を見せても、もう一度内定を頂ける可能性は低いです。
断った時点で他の人に連絡をとり、すでに内定者が決まっている場合もありますし、決まっていなかったとしてもコロコロと意見が変わる人に内定を出そうとは企業も思えないでしょう。

しかし、難しいのは承知でもう一度内定をいただけないか頼みたい場合は、身勝手なことを言って申し訳ない気持ち、すでに内定者がいる場合は諦めるが、もしまだ可能であるならば御社に入社したい。と言う思いを伝えてみましょう。
もし企業が「それでも欲しい。」とあなたに対して感じていたならば、もしかしたらもう一度内定を頂けることもあるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?
自分がどこで働くかをよく考えた上で内定を辞退するのは、決して悪いことではありません。
むしろ、将来を真剣に考えての結果だと思います。

ただし、企業側にとっては、1人の学生に内定を辞退される負担は非常に重いもの。
採用にかかるコストや労力は、きっとあなたが想像している以上に大きいです。

辞退した企業で働くことはなくても、意外と世の中は狭いものです。
社会人になって仕事上で辞退した会社と繋がることは珍しくありません。
また、あなたのずさんな態度で大学名に傷がつくと、後輩の就活にも悪影響を与えてしまうかもしれません。

しこりを残さないよう、しっかりと誠意を示した上で内定辞退の連絡をしましょう。


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