ついにこぎ着けた最終面接。
あと1つで内定をもらえると思うと、「絶対に落としたくない!」と緊張してしまいますよね。
一般に、最終面接の合格率は5割程度と言われています。
ただ、実際には、最終面接の合格率は選考回数や採用人数などによって大きく異なります。
今回は、ケース別の最終面接合格率の目安について説明します。
また、最終面接で読み取ることができる合格or不合格のサインについてや、合格率を上げるためのポイントについて解説します。
これを読んで不安を解消し、堂々とした気持ちで最終面接に挑みましょう!
INDEX
ケース別!最終面接の合格率の目安とは?
面接の回数
企業によっても異なりますが、最終面接までに何回面接が行われているかで合格率は変わってきます。
①面接回数が5回以上
面接回数が5回以上行われた上での最終面接の場合、合格率は80%以上と考えられています。
大企業になるほど面接回数が多くなる傾向にあり、これは採用の基準が明確化されているからです。
必要な判断は最終面接に至るまでに行われており、最終面接は役員クラスとの顔合わせ的な意味合いが強くなります。
従って5回以上面接が行われているのであれば、内定は確定していると考えられますが、だからこそミスのないように気を引き締めて面接に臨みましょう。
②面接回数が3-4回
面接回数が3-4回の場合の合格率は50%から80%と考えられます。
最終面接までに必要なスキルや適正の判断はされていますが、最終的な判断は最終面接を行う経営陣に委ねられているケースが多いため、スキルや経歴以外の部分が重要視されます。
特に社長との相性や、会社の社風に馴染むかなどが、面接中の会話を通じて判断されることが多いようです。
③面接回数が2回以下
面接回数が2回以下で採用が決まる場合、数回の面接で面接官がスキルや適正、個性、熱意、将来性などを判断して合否を決めることとなります。
従って合格率は50%以下と考えたほうがよいかもしれません。
採用人数
合格率は採用人数によっても異なります。
大企業で100人を超える採用を計画している場合は、個々の資質はもちろん重要な判断材料となりますが、一定数の人数確保(ノルマ)が求められるため、ある程度の合格率は見込むことができます。
一方で採用人数が少ない場合や、一人も採用しないかもしれないという方針を打ち出している企業の場合は、合格率は低くなります。
このような企業は即戦力を求めていることが多く、自社に本当に必要となる人材のみを採用する方針を掲げているため、今年度は○人を採用しようというノルマがありません。
従って判断基準が高くなり、合格率にはばらつきが生じやすくなります。
企業規模
採用人数とも関連しますが、大企業の場合は毎年の採用人数にノルマがあるケースが多いようです。
従って、応募人数にもよりますが、必ず一定人数の採用が行われるため、基準をクリアすれば採用に至る確率は高いと言えます。
ただし大企業であれば応募人数も多く、ベースとなる競争率が高いので、合格率は30%と言われています。
一方で中小企業の場合は、ノルマ目標ではなく、必要な人材を採用する方針を掲げているケースが一般的です。
そのため、たとえ採用人数が0になろうとも、会社にマッチしないと判断されれば採用に至らないことも考えられます。
競争率も考えると、中小企業での合格率は50%と考えられています。
職種
職種によっても合格率は異なります。
専門的な技術を持っている技術職に比べて、営業職はライバルも多く合格率は低くなりがちです。
また事務職は、中小企業では経験者を採用する傾向があるため、新卒求人で募集されているケースが少なく、競争率の高い職種です。
そのため合格率も低いといえるでしょう。
選考時期
就活は面接が解禁されてから数ヶ月で内定が出揃います。
この時点で予定していた採用人数に至らない場合、二次募集が行われます。
一次募集と二次募集でも合格率は変わってきます。
一次募集では目標とする採用人数を確保するために、ある程度の合格率を見込むことができます。
二次募集では欠員を埋めるための募集であるためにそもそもの採用人数が少ないことに加えて、二次募集という時期もあり、他の企業で内定を獲得できなかった就活生からの応募が殺到します。
これにより二次募集での合格率は極めて低くなるのが一般的です。
学内推薦
学内推薦によって面接を受ける場合は、合格率は高い傾向にあります。
これまでも同じ大学、同じ学部、同じ研究室から採用が行われているのであれば、合格率は非常に高く80%を超えると見込まれます。
ただし油断は禁物で、基本的なマナーをしっかりと身につけ、大学の名前を背負っていることを忘れずに行動することが求められます。
これをされたら合格?最終面接で「合格」のサインとは
最終面接中の面接官の行動から「合格」のサインを読み取ることができることもあります。
面接時間が長い
面接時間が長いのは、面接官から詳しく話を聞きたい内容が多いからと考えられます。
もしくは採用になる決め手を見つけるために、さらに詳しく話を聞きたいと意向がある可能性があります。
積極的に話を膨らませて、自分のアピールを行いましょう。
他社の選考状況を聞かれる
他社の選考状況を聞かれるのは、本人の志望度の高さや内定を受諾してくれるかを知りたいからと考えられます。
このような質問をされたときは、第一志望であることを強調しましょう。
最後まで熱心に話を聞いてくれる
最後まで熱心に話を聞いてくれる場合も手応えがあると考えられます。
これから入社してほしい人材の話には関心がありますし、歓迎のムードを出すことで、内定受諾をしてほしい表れでもあります。
最後に握手をする
面接の終わりに握手を求められることも、合格のサインと考えられます。
面接の際に、面接者全員と握手するのは手間なことであり、めったにあることではありません。
それでも握手を求められるということは、歓迎の意思を伝えるためと考えられます。
日本人は握手の習慣が少なく慣れていないかもしれませんが、しっかりと手を握り返すことで、思いに応えることができるでしょう。
面接後に現場の担当者に会わされる
面接が終わった後に、現場の担当者など社員に紹介されることがあります。
これもほぼ合格のサインであり、入社後のための現場の社員との顔合わせと考えてよいでしょう。
面接後に今後の予定を聞かれる
今後の予定を聞かれた場合も、合格のサインです。
合格通知後の説明会や懇親会などに誘われる可能性がありますので、スケジュールを確保して待ちましょう。
最終面接で「不合格」のサインはある?
「合格」のサイン同様、「不合格」のサインも最終面接時に読み取ることができることもあります。
一方で不合格と思い込んでしまうかもしれないサインも、実は逆のパターンもあります。
面接中に心を乱されることなく、最後までアピールできるように、事前に心構えをしておきましょう。
終始笑顔を見せてくれない
面接官が終始笑顔を見せてくれないときは、あまり手応えがないかもしれません。
しかしあえてそのような態度をとっている可能性もありますので、面接中はめげずに自己アピールを頑張りましょう。
ダメ出しをされる
ダメ出しをされたら不合格になるという噂があるようですが、そのようなことはありません。
面接官がダメ出しを行うのは、そこを直せば良くなると考えているからであり、そのアドバイスを受けてどう答えるかが判断しようとしていることも考えられます。
避けたいのはダメ出しをされて凹んでしまい、何も回答できなくなることです。
面接官にいきなりダメ出しをされるとショックで動転してしまうかもしれませんが、落ち着いて回答を行うことを心がけましょう。
面接時間が極端に短い
極端に面接時間が短いと不合格なのでは?と思ってしまうかもしれません。
しかしもし不合格にするのであれば、最終面接まで通過できていないはずです。
すでに内定が決まっている可能性もありますので、落ち込みすぎないようにしましょう。
回答がそっけない
面接官の回答がそっけないと、相手が興味が無いのではないかと心配になってしまいます。
しかし事務的に確認を行っているだけの可能性もあり、感情表現が豊かではない面接官もいます。
あきらめずに自分の意見をしっかりと発言しましょう。
「最後に何か言いたいことはありませんか?」
面接の最後に「最後に何か言いたいことはありませんか?」と聞かれると不合格のサインと考える人がいるようです。
しかし実際にはそのようなことはなく、面接の最後の定型文として多くの人に質問しています。
自分の熱意をアピールする最後のチャンスでもありますので、ここぞという質問を用意しておくとよいでしょう。
最終面接で企業が見ているポイントは?
最終面接では、個人の能力やスキル以上に、それぞれの個性やパーソナルな部分を知ることにポイントが置かれる傾向にあります。
しっかりと自己分析を進めておくことが大切になります。
人柄が社風に合うか
スキルや適正はもちろんですが、その企業で長く働くことができるかは、それぞれの個性が社風にあうかが重要となります。
事前に企業研究でどのような社風なのか、どんな価値観が重要視されているかを調べたり、面接で聞いておくとよいでしょう。
企業に入りたい!という熱意
個人の能力以上に重要なのが熱意です。
どれだけその企業に入りたいと考えているのかも、重要な評価ポイントになります。
志望動機だけではなく、入社した後の働き方や将来像もしっかりとアピールできるようにしておきましょう。
最終面接で「不合格」になる理由とは
合格率が高いと言われている最終面接でも「不合格」になることはあります。
十分に注意して、面接に臨みましょう。
社風に合わない
性格やキャラクターが社風にあわないと判断された場合には不合格になるケースがあります。
この場合の社風とは
・顧客満足度を優先する考え方
・ブランド志向
・会社への忠誠心
などが挙げられます。
よほど強い主張をしない限り、社風に合わないと判断されることはありませんが、自己ピーアールで自己主張をしすぎるあまり、偏った考え方を持っていると判断されてしまう恐れもあります。
自分の考えを主張することは大切ですが、極論や理想論に偏らないように注意しましょう。
企業のことをよく分かっていない
企業のことをあまり理解できていないと判断されると「不合格」になってしまうこともあります。
会社の特徴や強み、これからどのような人材が求めれているかなどを、どれだけ理解することできているのかは、1つの判断材料になります。
事前の企業研究をしっかりと行いましょう。
第一志望でない
第一志望でないことが分かったり、志望度合いが低いを判断された場合には「不合格」となる可能性があります。
内定を出せる人数は決まっていますので、確実に入社してくれる人が優先されます。
最終面接前・中・後に合格率を上げる方法は?
最終面接の合格率を上げる方法を紹介します。
【最終面接前】
OB訪問
最終面接では役員クラスとの面接が一般的です。
役員(社長)がどのような理念で企業経営を行い、いま企業がどのような方向で進もうとしているのかを、OBから直接話を聞いてみると良いでしょう。
企業情報の再確認
その企業についてどれだけ知っているかは重要な判断ポイントです。
企業研究を徹底して行い、最終面接前に再確認しておきましょう。
経営者ブログのチェック
経営者がブログを更新している場合は必ず目を通しておきましょう。
いまその企業が注力していることや、今後の展望、新入社員に期待することなどをブログで触れている可能性があります。
時事問題
時事問題も最終面接で質問されることが多い項目です。
最近の気になったニュースはもちろんのこと、業界に関連するニュースは積極的にチェックしましょう。
またとり上げたニュースについては、自分がどう思うかという考えや意見も付け加えることが重要です。
あなたがどのような考え方をする人間なのかを深くアピールすることができます。
逆質問
「何か質問はありますか?」と聞かれた場合には積極的に質問をしましょう。
特に最終面接では会社の経営に関わる社長や役員が立ち会うため、会社の将来や展望に関わる質問をすると良いでしょう。
せっかくの機会ですので、会社の経営陣にしか聞けないような質問をして自己ピーアールをすることをおすすめします。
【最終面接中】
マナーをわきまえて礼儀正しく
合格率が高いと言われる最終面接だからこそ、マナーをわきまえて礼儀正しく振る舞いましょう。
最終面接こそ、一番人間力が試される場でもあります。
一番偉い人にむかって話す
最終面接では最終的な決定権を持つ人が出席することが多いです。
話をする場合には、その決定権をもつ人に向かって話すとアピールがより効果的になります。
面接の最初には面接官も自己紹介することがありますし、社長の写真などはホームページなどで公開されていることもありますので、事前に確認しておきましょう。
志望度が高いことをアピール
もし同じようなレベルのスキルや能力の候補者がいたのであれば、志望度や入社熱意が高いほうが合格率は高くなります。
志望動機や熱意を十分にアピールしましょう。
【最終面接後】
御礼メール
面接の手応えに関わらず、帰宅したら担当者にお礼メールを送りましょう。
合否に関わることは少ないかもしれませんが、最後まで自己ピーアールを怠らない重要です。
まとめ
最終面接までこれば内定まであと一歩です。
合格率が気になるところですが、結局の所、自分自身をどれだけアピールできるかにかかっています。
気を抜かず、できる準備はしっかりとして最終面接に臨みましょう。