【面接前に確認】押さえておくべき面接の入退室マナー

記事監修

鎌田 睦
キャリアアドバイザー
鎌田 睦

ESや筆記試験も合格し、いよいよ面接。初めての面接はわからないことも多く不安ですよね。今回はそんな就活生に向けて、面接の入室時、退室時のマナーを一挙解説。これを読めば面接で押さえるべきマナーが丸わかりです。面接前に一度チェックしてみてください。

面接におけるマナーの重要性


面接はあなたがどんな人物かを見極める場です。面接中にどのようなアピールをするかも重要ですが、最初に面接官にどれだけ良い印象を与えることができるかが実は大きなポイントになってきます。「人は見た目で9割を判断される」と言われますが、それほど面接マナーや立ち居振る舞いが重要なポイントとなることを意識しておくことがまずは大切です。

特にマナーは、守れているかどうかで印象が大きく左右されてしまいます。また就活対策セミナーなどで徹底的に教え込まれますので、自分だけマナーが守れていないと、悪目立ちしてしまいまう可能性も出てきます。面接時のマナーは日常でも活かせるものですので、普段から取り入れ、マナーに則った行動がとれるように準備しておきましょう。

面接当日に自然にマナーに則った行動ができるようになるためには、面接練習も必要です。プロの模擬面接を受けて、マナーについての疑問点を確認したり、自分の面接マナーについてフィードバックをもらう対策は、面接当日に自分の実力を発揮するためにもおすすめですよ。

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入室時のマナー


はじめに、入室する時のマナーについて紹介します。入室時は一番緊張する場面ですが、落ち着いて自然に行動できるように普段から意識して練習しておきましょう。

ドアをノックする

自分の順番が回ってきたら、担当から名前を呼ばれます。
名前を呼ばれたら、軽く「はい」と返事をして、入り口に向かいます。

(1)入り口のドアは「3回ノック」が基本です。力まずに軽くノックしましょう。
(2)中から返事があったら、一呼吸置いてから入室します。
(3)返事がない、返事が聞こえないようであれば、もう一度ノックをした後、5秒ほど間を開けてからドアを開けましょう。


なお「2回ノック」はトイレの使用状況を確認するときに使われることが多く、面接の場においてはふさわしくないので「3回ノック」を意識しましょう。ノックについて詳しく確認したい場合は▶︎面接でノックの回数は2回?3回?入室時のマナーまで一挙公開

入室する

ノックをしたあと、室内の面接官から「どうぞ」などの返事があったら入室します。

(1)「失礼します」といい、ドアを開けます。
(2)中に入ったら面接官にアイコンタクトし、軽く会釈をします。

ドアを閉める

入室したら、ドアを閉めます。

(1)面接官に背を向けないよう半身になってドアを閉めます。
(2)面接官の方を向いたまま後ろ手で閉める必要はありません。
(3)大きな音を立てて閉めないよう、気を配ってゆっくりと閉めましょう。

挨拶をする


ドアを締めたら、面接官に正対して「本日はよろしくお願いいたします」と挨拶をしましょう。
ゆっくりはっきりと挨拶することを心がけてください。

一礼をする

挨拶をしたら、ゆっくりととお辞儀をします。

(1)お辞儀の角度は約45度を意識しましょう。
(2)頭を下げたらそのまま一秒くらい静止すると、良い印象を与えられます。
(3)面接官が複数いる場合は、中央の面接官に向かってお辞儀をします。


※お辞儀の角度について

マナーに則ったお辞儀をするのであれば、以下の3つのパターンを使い分けると良いでしょう。

【会釈(約15度)】
軽い挨拶をするときに使います。
廊下で社員とすれ違う時や、椅子に腰掛ける際など。
【会釈(約30度)】
初対面の人などに対して行う一般的な挨拶。
入退室の際や、自己紹介のときなど。
【会釈(約45度)】
感謝や謝罪/お詫びなど、改まった挨拶や気持ちを伝える場合に使う挨拶。
面接の最後の「ありがとうございました」のときに使いましょう。

椅子の横に立つ

お辞儀をすると、席まで移動するように促されますので、椅子の横に移動します。

(1)移動する際はキビキビと移動しましょう(姿勢に注意)
(2)移動する際には、椅子の前を横切らないように注意しましょう。
(3)椅子の横に移動したら、指示があるまで着席してはいけません。
(4)「お名前をどうぞ」と言われたら、大学名と名前を名乗ります。


※カバンの扱いについて
カバンを持ったまま入室する場合は、椅子の横に立つタイミングで、自分が立っている側の椅子の横にカバンを置いてから、自己紹介をしましょう。

このようなときのために、カバンは底が平らで自立できるものを選んでおくと便利です。女性の場合、肩にかけるタイプのカバンがありますが、ずり落ちたり、服装が乱れたり、歩く際の姿勢が悪く見えますので、入室時に手に持つようにしましょう。

着席する


「お座りください」と促されたら、着席します。

(1)着席を促されたら「失礼します」と軽く会釈をしてから座りましょう。
(2)深く椅子にかけすぎないよう、拳ひとつ分背もたれから離れる意識で腰掛けると良いでしょう。
(3)男子は手を握って膝の上に、女子は膝の上に手を重ねておくのが一般的です。


着座したときの姿勢は見た目に大きな影響を与えます。最近は「スマホ首」と言って、猫背で首が前に出てしまう人が増えているそうです。普段から鏡の前などで、背筋を伸ばして椅子に座る練習をしておきましょう。

猫背だけではなく、普段からの姿勢の癖で首が左右に傾いてしまったり、両肩の位置がずれてしまっている人もいます。わずかなことですが、そのような姿勢の悪さが印象を悪くしてしまう可能性もあります。すぐに治せるものではありませんが、普段からの姿勢に注意したり、整骨院などで姿勢矯正をしてもらうのも一つの手でしょう。

面接室に先に案内された場合


一般的に面接は面接官が待っている面接室に案内されますが、逆に先に面接室に案内されて、面接官を待つケースもあります。

①面接官を待つ間のマナー
部屋に通されたら、椅子に腰掛けて待ちましょう。多くの場合は着席する位置が指定されますが、もし指定されなければ下座に座ります。下座が分からなければ、入り口に一番近い椅子に座りましょう。

面接官が来る間は、じっとして待ちましょう。スマートフォンなどをいじるのは我慢し、電話がかかってきても面接中と同じと考えて電話に出ないのが望ましいです。もし提出する資料などあれば、先にカバンから出して机の上に並べておきます。

②立ち上がって出迎える
面接室のドアがノックされたら、「はい」と返事をし、立ち上がります。面接官が入室してきたら、「よろしくお願いいたします」と挨拶をして会釈(35度)を行います。

③促されたら着席する
面接官が入室したら、面接官が席に座るまで立ったまま待ちます。そして面接官から「どうぞ」と促されたら、着席してください。

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面接中のマナー


面接が始まっても、自分をアピールすることに集中しすぎて、自分の姿勢や態度に無頓着にならないよう気をつけましょう。常に一歩引いて客観的に全体を見渡すつもりでいると、落ち着いて状況を把握することができます。

面接中の姿勢、態度で、特に意識するべきポイントを以下に紹介します。

座り方

最初に座ったときの姿勢をキープすることを心がけましょう。自然と足を開いてしまったり、相手の話を聞いているときに無意識に貧乏ゆすりをしてしまうことなどがないよう注意します。また疲れたからといって背もたれに持たれたりすることがないようにも気をつけます。

姿勢

常に背筋を伸ばしていることを意識しておきましょう。話を聞いてるとどうしても無意識に猫背になりがちです。へその下辺り(丹田)と肩甲骨の間に軽く力を入れて意識をしておくと、正しい姿勢をキープしやすくなります。

面接官が複数いる場合は、話をしている面接官の方に軽く首を向けて、その面接官の目を見て話を聞きましょう。

面接が進むとお互いに慣れてリラックスしたムードになることもありますが、そのような場合でも気を許しすぎて姿勢を崩してしまうことがないよう、気をつけてください。

表情

表情は常に軽く笑顔を絶やさないようにしましょう。口角を気持ち上げることを意識しておくと、自然な笑顔が作りやすくなります。

また回答に困った時や、少し気に触る質問をされた時も、表情に出さないように気をつけてください。そのような場合は、軽く深呼吸をして間をあけると、気持ちが落ち着きます。

自分の思いを熱く語るときなどは表情に熱が入っても大丈夫ですが、それ以外では常に微笑を浮かべられるようにしておくと、落ち着きと余裕を相手に印象づけることができます。ただしニヤニヤ顔とは異なりますので、これも普段から鏡の前で表情の作り方を練習しておくと良いでしょう。

話し方


声も相手に与える印象が大きい要素です。話す際の注意点は

【早口にならない】
早口でしゃべるとそれだけで余裕のなさが伝わってしまいますし、内容が理解しづらくなります。噛みしめるように、焦らず、すこしゆっくりすぎるかなと思うくらいの加減で話すとちょうどよいスピードになります。

【口を大きく開ける】
もごもごと口をあまり開けずに話す喋り方では、声が不明瞭になり聞き取りづらくなります。また積極性が感じられないため、印象は良くありません。
話をする際には、口を大きく開けることを意識しましょう。面接の前に、口を大きく「あいうえお」の形にして、口周りをリラックスさせておくとよいでしょう。

【声は大きめに】
声量は気持ち大きめにすることを心がけましょう。声が小さいよりは大きいほうが格段と印象は良いです。ただし面接会場が社内であり、隣室などが職場で社員が普通に働いている場合は、若干声量は落とすことも考えましょう。

【声のトーン】
キンキン声になりがちの場合は、声のトーンを抑えるようにしましょう。特に男性で高い声だと、軽く見られがちです。

ゆっくり落ち着いて声をだすことで、声のトーンを下げることができます。逆に焦って早口になると声のトーンも上がって聞き取りづらくなりますので注意しましょう。

話す内容

面接で話をする時に気をつけたいポイントは以下の通りです。面接で良く聞かれる質問について確認したい場合は▶︎【就活生必見】面接での質問対策を徹底解説をチェックしてみてください。

【”ポジティブ”を意識する】
話す時は基本的に”ポジティブ”を意識した内容を心がけましょう。何かを否定するような回答や意見をするよりも、前向きでポジティブな内容を話している方が印象も良いですし、面接の場自体も明るくなり、自分がさらに話しやすい雰囲気を作り出すことができます。

もしどうしても否定的な意見や回答をしなければならないときは、最後は前向きな発言で終わるように心がけると良いでしょう。

例)「かつてはそのようなことで落ち込んだこともありましたが、今は対応策を考え、二度と同じ失敗をしない心構えを常にしています。」


【質問と回答がずれていないか確認する】
面接官からの質問に対して、的外れな回答をしていないか、常に意識しておく必要があります。どうしても自分の言いたいことばかりをアピールしてしまい、肝心の質問の答えになっていないことがよくあります。

そうならないために、質問をされたらその回答(結論)を最初に述べることが大切です。そしてその後に、なぜそのような回答になるのかを説明する流れを意識すれば、質問者の意図からハズレない回答をすることができるようになります。

【ボディランゲージ】
話す内容に応じて、ボディランゲージも加えると、聞き手は理解が進みますし、強い印象を与えることができるでしょう。また少しでも体を動かすことで自分の緊張もほぐすことができるかもしれません。

反応

自分が話をしていない時、つまり面接官が話をしている間の姿勢も重要です。
【相手の目を見る】
質問者の目をしっかりと見て話を聞きましょう。それだけでも話を聞こうとしている意欲が伝わります。

【相づちを打つ】
相手の話に応じて、「はい」と相づちを打つことで、質問者もリズムよく話を進めることができます。相づちを打たずに無反応で聞いていると、質問者は「本当に理解できているのかな?」と不安になってしまいます。

【わからないときは正直に質問する】
質問者の意図がわからない時や、分からない単語が出てきたときは、正直に質問を行いましょう。知ったかぶりで適当な答えをするのはNGです。

退室時のマナー

終了の合図を待つ

面接官より「本日の面接は以上です。お疲れさまでした」といった旨の発言がでたら、面接は終了です。退室の準備を行いましょう。間違っても、面接官から促される前に席を立つことはしないよう注意してください。

座ったままお辞儀

面接官から終了の発言が出たら、座ったままで、まずは挨拶とお辞儀をします。

(1)「本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました」とゆっくり大きな声でお礼を述べます。
(2)お礼が終わったら、45度の会釈でお辞儀をします。

立ってお辞儀

お礼を述べたら、席を立ちます。

(1)席を立ったら、椅子の横に移動します。
(2)「失礼します」と35度の会釈をする。
(3)カバンがあればカバンを持って、ドアの前まで移動する(姿勢に注意)。

ドアの前で挨拶

ドアの前まで移動したら、面接官の方に向き直り、再度挨拶をします。

(1)ドアを背にして面接官をしっかり見てから、「本日はありがとうございました。失礼いたします」を挨拶をする。
(2)35度の会釈で一礼する。
(3)ドアを静かに開けて退出する。

最後にアイコンタクト

ドアを閉める際、最後に面接官の目をしっかり見て、軽く会釈(15度)をしながら、ドアを閉めます。面接室の外に受付の担当社員がいる場合もありますので、退出後はそちらにも挨拶をすることを忘れないでください。

声を出してもよい状況であれば、「本日はありがとうございました」と挨拶をして一礼します。もしまだ面接が続いていたり、周囲が職場で声を出せないようであれば、会釈(35度)をして会場を出ます。

【シーン別】気をつけるべきマナー


まずは入室前に気をつけるべきマナーについて確認していきます。面接は面接室に入ってからがスタートではなく、面接会場についた時から始まっているのです。面接室に入る前に”良くない”第一印象を持たれないように、注意すべきポイントを押さえましょう。

雨の日に注意したいマナー


雨の日に注意したいマナーは、傘に関するマナーです。面接当日が雨の場合は、傘が必要となります。一般的な傘の場合、会場に傘立てがあればそれを利用しますが、実際には現地に行くまで傘立てがあるかどうかわかりません。できれば折りたたみ傘を利用すると良いでしょう。

折りたたみ傘であれば、会場についてから傘を畳んで鞄にしまうことができ、取扱に困ることがありません。よほどの強い雨であれば折りたたみ傘ではなく一般の長傘が必要になりますが、そうでなければ折りたたみ傘をおすすめします。

もし長傘で会場を訪れてそのまま面接室に持ち込まなければならない場合は、会場を汚さないように、雨水を拭き取るタオルをあらかじめ用意しておきましょう。キレイに水を拭き取ったら、カバンの上に置いておきます。

面接中もカバンの上に置いて大丈夫ですが、傘の先を面接官の方に向けることがないよう注意してください。誰であれ傘の先を人に向けるのは一般的にマナー違反です。

冬に注意したいマナーについて


冬の時期の面接ではコートやマフラーが必須となります。面接日の天候によっては、会場まで行く際にコートやマフラーを着用しなければならないことは必ずありますが、このコートやマフラーを面接中にどう扱ったらよいかを悩む就活生も多いようです。そこで、冬に気をつけたいマナーを簡単に解説します。

①コート・マフラーは会場外で脱ぐ
まず一番気をつけたいことが、コートやマフラーは面接会場に入る前に脱ぎ、畳んで腕にかけてから会場に入るということです。
コートやマフラーを着用したまま、会場に入り受付をすることはマナー違反なので、注意してくださいね。

②コートは裏側にたたむ
コートは裏側にたたむのが基本です。これはコートについた雪や雨、ホコリを会場内に落とさない配慮のためです。そのためコートは表地はもちろんのこと、裏地も派手ではないものを選ぶとよいでしょう。

③待機中は膝の上かカバンの上に
控室で面接を待っている際は、膝の上かカバンの上に置いておきましょう。企業によってはコートをかける場所を用意してくれていることもありますので、その際は一声お礼を述べてからコートをかけます。

④入室する際は腕にかけて
面接が始まり、入室する際にはコート・マフラーは腕にかけて入室します。あまりかさばるものや派手なデザインのものは選ばないようにしましょう。

⑤面接中はカバンの上に置く
面接中はコート・マフラーはカバンの上に置きます。そのためにもカバンは安定して自立するものを選んでおくと便利です。

⑥コートを着るのは会場を出てから
コートを着るのは、入るときと同様、会場を出た後になります。面接室から出てすぐにコートを着るのは望ましくありませんので、注意しましょう。

まとめ

面接はどんな内容を話すかも大事ですが、それと同じくらいマナーも重要です。せっかく準備した自己PRをしっかり聞いてもらうためにも、基本的な面接マナーを身に着け、面接官に良い第一印象を持ってもらえるように心がけましょう。面接マナーについて不安な人は、以下から就活相談に申し込んでみてくださいね!

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記事監修

鎌田 睦
キャリアアドバイザー
鎌田 睦
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