【就活生必見】電話・メールで間違いやすい敬語12選

記事監修

秋田谷 蘭
Shaberu編集部
秋田谷 蘭

就活が始まると、電話やメールを使って企業の人と連絡を取る機会が増えていきます。選考を受ける企業の方と直接やりとりをする場面であるので、きちんとした対応で好印象を与えたいところですよね。

そこで重要になってくるのが「正しい敬語」です。この記事では電話やメールで使うべき敬語を、よくある間違いを例にあげながら解説していきます。電話でもメールでも、正しい敬語を使ってやりとりができるように、チェックしていきましょう。

敬語には3つの種類がある


電話やメールでの「正しい敬語」を説明する前に、まずは知っておきたい敬語の基本知識について確認していきましょう。敬語には大きく分けて3つの種類があります。「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類です。

3つの中でも間違いやすいのは「尊敬語」と「謙譲語」です。「尊敬語」は相手を高めることで敬意を表し、「謙譲語」は自分をへり下ることで相手への敬意を表します。それぞれ、敬意を表す相手は同じですが、敬語を使う対象が違うので、そこで区別してくださいね。

「丁寧語」は、日常的によく使う「です」や「ます」などの言葉を指します。普段の生活の中でも触れる機会が多いため、一番身近な敬語でしょう。

口語と文語


「正しい敬語」と聞くと、難しそうな感じがするかもしれませんが、口語・文語のイメージを持っておくとわかりやすく感じるかもしれません。そのため、具体例に入る前にまず、口語・文語について簡単に説明します。

口語とは話し言葉(特に現代の話し言葉)で、文語とは書き言葉のことを指します。敬語の場合には、やや柔らかい言い回しになるのが口語、比較的硬い言い回しになるのが文語とイメージすると良いでしょう。

文語でも口語でも、共有して使うことができる敬語もたくさんありますが、場面に合わせて適切な言葉を選ぶよう意識していくことが大切です。

【電話編】間違えやすい敬語と正しい敬語例


敬語についての基本情報を整理したところで、就職活動中に気をつけたい敬語の間違いについて、解説していきます。まずは【電話編】と題して、企業の方と直接電話でやりとりする際の敬語について確認していきましょう。

「了解しました・わかりました」

選考の日程についてや必要情報などについて伝えられた際に、つい言ってしまいがちなのが「了解しました」や「わかりました」と言う返事です。大学内のサークルや友人同士のやり取りでは問題ありませんが、社会人の先輩とやり取りをする際の敬語としては誤りです。

何か伝えられたことに対して了承した旨を伝えたい場合には、「承知しました」もしくは「かしこまりました」を使うのが正しい敬語です。なぜなら「了解」という言葉が、目上の人から目下の人に対して使う言葉なため、失礼な印象を与えてしまうからです。

ちなみに、「了解致しました」も正しい敬語ではないので、使用はNGです。「致します」が付いていると丁寧な感じがしますが、使わないよう注意してくださいね。

「お送りさせていただきます」

選考のESや、成績証明書などの書類の送付をお願いされた際に注意したいのが、「送ります」と伝える場合の敬語です。「お送りさせていただきます」と言うのは、厳重にいうと間違った敬語ではないという見解もありますが、反対に間違いであるという人もいるので注意が必要な言葉です。

「お送りさせていただきます」が誤った敬語だと言われるのは、「させていただく」という表現が、相手の許可が必要な動作に使うものであるからです。

間違っていると判断されることを避けるためにも、何かを送ることを伝える際には「お送りいたします」という表現を使うのがおすすめです。

「すいません」


「すいません」というのは口語であり、目上の人に対して使うと失礼にあたる言葉です。何かを謝りたい時など、つい口をついて出てきてしまいそうになるかもしれませんが、グッとこらえましょう。

「すいません」は口語だから、「すみません」なら良いのではないかと考える人もいるかもしれませんが、そもそもビジネスシーンにおいては「すみません」という言葉を使うこと自体が間違いだという考えもあるので、「すみません」の使用も避けるべきです。

謝罪をする場合に、一番望ましいのは「申し訳ございません」です。また、何かを聞き返す際には、「すみませんが」ではなく「恐れ入りますが」を使うのがベストです。

「貴社」

相手の会社を指す言葉には、「御社」と「貴社」の二つの言葉があります。どちらも同じ対象を表していますが、電話で使うのは「御社」が正しいです。

これは、「貴社」と言う言葉には同音異義語がたくさんあるためで、口頭で「キシャ」と言われても「貴社」なのか「記者」なのか「汽車」の区別がつけられないからです。

普段の学生生活の中では使う場面がないため、馴染みのない言葉かもしれませんが、電話の場合には「御社」、メールの場合には「貴社」と覚え、間違えないように使っていきましょう。

「〇〇です」

電話で自分の名前を伝える際には、「〇〇です」と言うのも間違いではありませんが、
「〇〇と申します」と言う方が相手に対する敬意が伝わります。

「〇〇です」は丁寧語で、広く聞き手に敬意を表すことができますが、「〇〇と申します」は謙譲語で、自分をへりくだって相手に敬意を表す言葉だからです。電話にて名前を聞かれたり、自己紹介をする際には注意が必要です。

【メール編】間違えやすい敬語と正しい敬語例


次はメールにてやり取りをする際に気をつけたい敬語について解説していきます。メールは電話と違い、事前に内容や敬語の確認ができるので安心ですが、事前確認ができるからこそ、間違えないように注意したい部分です。

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「よろしくお願い致します」

メールの最後につけることが多い「よろしくお願い致します」と言う言葉ですが、正しくは「よろしくお願いいたします」と「致します」の部分をひらがなで書くのが正解です。

なぜなら、「致します」と漢字で書くと、”そのことが原因で、よくない結果を引き起こす”と言う意味が含まれている動詞の用法になるからです。

反対にひらがなの「いたします」は、するの謙譲語・丁寧語の用法となり、補助動詞扱いになるので、メールで書く「よろしくお願いいたします」はひらがなで書くのが正しい用法なのです。

「拝見させていただきました」

何かをみたことを伝えたい時、「拝見させていただきました」は一見、丁寧で正しい敬語に見えますが、これは敬語を使う際に避けるべき「二重敬語」なのです。

二重敬語とは、同じ種類の敬語を重複して使うことです。具体的には、「尊敬語+尊敬語」「謙譲語+謙譲語」の組み合わせが二重敬語であり、避けるべき表現として知られています。丁寧さに気を配るあまり、二重敬語になってしまわぬよう注意してくださいね。

「拝見する」も「いただく」も自分をへりくだって相手を立てる謙譲語であり、「謙譲語+謙譲語」の構造になっていることがわかります。この場合にはシンプルに「拝見しました」と書くのが正しい敬語の使い方です。

「送らさせていただきます」


これは、「さ」が不要な間違えの一例です。正しくは「送らせていただきます」なので、不必要な言葉を入れないよう、注意してくださいね。

必要のない場所に「さ」を入れてしまう、間違った言葉を「さ入れ言葉」と言います。「送らさせていただきます」の他にも、同じような間違いを確認したい場合には「さ入れ言葉」で検索してみてください。

「お世話になっております」

この言葉自体は間違っている敬語ではありませんが、相手との関係性によっては間違いになることもある言葉です。

「お世話になっております」と言う言葉は、これまでに面識のある方や、文字通りお世話になったことのある間柄の人へメールを送る際に使う言葉です。そのため、初めてメールを送る人にはつけないのが基本です。

特に就活中には、初めてやり取りをする社会人の方にメールを送る機会が多いため、「お世話になっております」が適切かどうかを確認してからメールを書き始めるようにしましょう。

「参考になりました」

OB訪問や面接・インターン後のメールを打つ際に注意したいのが、学んだことに対してお礼を述べる際の表現です。「参考になる」という表現には、「自分の考えや知識の足しにする」という意味が含まれており、目上の人に使うと失礼です。

このような場面では「勉強になりました」という言葉を使うのが、正しい敬語です。相手に不快な印象を与えないように、注意しましょう。

「下さい」


「〜ください」という言葉を書く時に、漢字にすべきかひらがなにすべきか迷ったことがある人も多いかもしれません。基本的に、メールにて何かをお願いする場合には、ひらがなで「ください」と書くのが正しい用法です。

なぜなら、漢字の「下さい」には「何かを貰いたい」というニュアンスが含まれており、ひらがなの「ください」には「相手に何かをしてほしい」というニュアンスが含まれているからです。

そのため、「何かをくれ」という表現をしたい場合には、ひらがなで書くように心がけましょう。
これも、漢字・ひらがなの違いに関する間違いです。漢字で書く「頂く」には「食べる・飲む」のニュアンスが含まれており、それらの言葉の謙譲語として使う場合は適切な表現です。

しかし、「〜してもらう」という言葉の尊敬語として使う場合には、ひらがなの「ください」が正しい表現です。

また、「いただく」には「戴く」という漢字もありますが、これは「頭の上にものをのせる」という意味を持つので「〜してもらう」の意味では使うことはできません。

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困った時には


就活中に社会人とやりとりをする中で使う敬語は、普段の生活の中では使う機会のないものも多いため、最初は戸惑うばかりかもしれません。また、電話でのやり取りに関しては、社会人と一緒に話すことに慣れるのが一番です。

敬語について困った時や練習したい時には、社会人と直接やり取りをするのが一番です。 DiG UP CAREERは、経験豊富なキャリアアドバイザーから、一人一人に合わせた就活のサポートを受けることができるサービスです。

敬語のみならず、知っておきたい就活のいろはから個人的な就活の悩みまで、困った時には一度相談してみませんか?

まとめ


就活中に気をつけたい正しい敬語は、就活が終わって、社会人として働く際にも大切になってくる基礎知識の中の一つでもあります。就活のためのみならず、就職先で働く際にも自然と正しい敬語を使うことができるよう、実践を通して今から準備をしていきましょう。

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秋田谷 蘭
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