OB訪問で気をつけるべきマナーまとめ

記事監修

田邊泰周
キャリアアドバイザー
田邊泰周

OB訪問には大きなメリットがあります。OB訪問を行なえば、自分なりの企業研究や自己分析ではわからなかったリアルな情報に触れることができ、今後の就活に差が出ることも十分に考えられます。

だからこそ、たとえ選考に直結はしなくても、OB訪問ではマナーに気をつけ、OBに良い印象を残したいですよね。そこで今回は、OB訪問で気をつけたいマナーについて、OB訪問の段階別に詳しく解説します。

なぜOB訪問でマナーが大切なのか

OB訪問は貴重なチャンス!

社会人経験のない就活生にとって、会社がどういうものか、働くということがどういうことか、実態をつかむのは容易ではありません。わからない部分を想像やイメージで埋めている就活生もいるのではないでしょうか?

けれどもOB訪問をすれば、社会人が実際にどんな毎日を過ごし、どんなやりがいや苦労を感じているかを、現実味のある言葉で伝えてもらうことができます。あるいはその情報を元に、リアリティのある志望動機や自己PRを思いつくかもしれません。そんな貴重な体験をさせてもらうのですから、しっかりとマナーを守り、相手に気持ちよく過ごしてもらうのは、会ってもらう側として当然の配慮と言えるでしょう。

OB訪問の詳しいやり方はこちら⏩OB訪問ってどうやるの?OB訪問のやり方・ポイントまとめ

OB訪問での印象が選考に影響?

OB訪問で会った先輩が、本選考に関わる可能性も無いとは言えません。たとえ直接の関わりはなくても、人事や上司にOB訪問での印象や手ごたえを聞かれるなど、なんらかの形でOBの意見が本選考に影響することも考えられます。

そんな時、OBが好意的な見解を述べてくれれば、その後の就活の追い風になるでしょう。ですからOB訪問では、きちんとマナーを守り、OBに良いイメージを持ってもらうことが大切なのです。

OB訪問のアポ取りで気をつけるべきマナー

電話でアポを取る場合

電話はある意味、相手の時間を拘束する行為です。ですからできるだけ手短に終わらせる必要があります。食事どきや早朝・深夜などの非常識な時間帯は避け、話す内容はあらかじめ整理しておいて、簡潔に要件を伝えましょう。

また、知らない番号からの着信に不信感を持つ人もいるので、もしかしたらアポを取るにはメールの方が向いているかもしれません。

メールでアポを取る場合

メールでアポを取る場合には、ビジネスメールの定型フォーマットを意識して文面を整えましょう。なれなれしい文章や軽薄な言葉遣いは相手に不快感を与える恐れがあります。

OB訪問を打診するメールでは、まず、このメールがOB訪問の依頼であることを件名に明記します。そして、相手のアドレスを入手したルートや、相手と自分との関係性などをわかりやすく説明した上で、OB訪問をお願いします。希望日や自分の連絡先は必ず正確に伝えましょう。送信する前に何度も読み返し、不備や記載漏れが無いことを確認してください。

また、電話と同じように、メールも非常識な時間帯の送信は避けた方が無難です。また、返信があった時は、たとえ残念な内容であったとしても、必ず早めに返信をしましょう。できればその日の内になんらかの返信をするのがマナーです。

OB訪問のメールの書き方はこちら⏩【例文付】OB訪問のメールの書き方・マナー【ポイント3つで解説】

OB訪問当日までにするべき準備

OBの勤務先企業についてしっかり企業研究をしておこう

OB訪問は、ただ「OBの話を聞いて終わり」というものではありません。聞きたいことや疑問点をしっかり解決する場にしなければ、深い学びや気づきに至らず、浅い経験で終わってしまうでしょう。

たとえば、「へー、そうなんですか」を連発する就活生よりも、
・「ここまで調べてきて私が疑問に思ったのは~」
・「〇〇について実際に働く先輩の意見をうかがえればと~」
といったように、具体的な質問をしてくる就活生の方が、熱意を感じさせると思いませんか?

せっかく忙しい社会人が後輩のために時間を割(さ)いてくれるのです。話の前提となる知識や情報をきちんと事前にインプットしておいて、中身の濃い面談にするのがOBに対するマナーでしょう。

OB訪問の前に自己分析をすませておこう

OB訪問の大きなメリットのひとつに、社風や会社の体質など、外部からでは入手しにくい情報を得られるという点があります。
自己分析がしてあれば、自分の求める働き方について、ある程度のベクトルが見えてきます。そしてOB訪問は、自分のベクトルが企業のベクトルと合っているかどうかを確認できる絶好のチャンスです。ですからOB訪問の前には、企業研究だけでなく自己分析もすませておきましょう。

「自分は仕事に〇〇を求めています。御社でその理想は実現できるでしょうか」といった形で、実際に働くOBの意見を求めてみましょう。OBが「会ってあげて良かった」「教えられることがあって良かった」と思ってくれる内容にするのがOB訪問のマナーです。

OB訪問でたずねる質問を考えておく

事前の準備が不十分だと、OB訪問を終えてから、あれも聞けばよかった、これも聞けばよかったと後悔するかもしれません。そうならないために、聞きたいことはあらかじめリストにまとめ、優先順位の高い順に整理しておきましょう。

OB訪問で訪ねるべき質問はこちらから⏩OB・OG訪問で聞くべき質問厳選10選とアポの取り方・マナー

OB訪問当日に気をつけるべきマナー

OB訪問では身だしなみに気を配ろう

たとえ直接選考に関係がなくても、OB訪問は面接の前哨戦とも言うべきものです。面接官に当たるOBに失礼が無いよう、服装のマナーにも気を配りましょう。

OBの勤務中や企業内で会うのなら、やはりスーツを着て行くのがいいでしょう。休日や余暇に会うにしても、あまりにラフな格好や奇抜な服装はおすすめできません。きちんと感のあるオフィスカジュアルやビジネスカジュアルで臨むのがマナーです。

待ち合わせではOBを待たせない

言うまでもありませんが、OB訪問で遅刻は厳禁です。遅くとも待ち合わせ時間の15分前には待ち合わせ場所に到着し、OBをお待たせしないように気をつけましょう。

早めに着いてしまった場合や飲食店の予約席なら座って待っていてもO.K.です。ただしOBが到着したらすぐに立ち上がり、丁寧におじぎをして挨拶しましょう。

名刺の受け取り方に注意する

OBは社会人ですから、名刺をくれるかもしれません。名刺を差し出されたら立ち上がって両手で受け取り、「頂戴します」のひと言を添えましょう。その際、指で印字部分を隠してしまうと失礼にあたります。できるだけ名刺の端を持つように気をつけましょう。

また、テーブルを挟んで名刺を受け取ったり、頂いた名刺をすぐにしまいこむのはマナー違反です。席についているのであれば、会話の間はテーブルの向かって左側に置いておきましょう。置く場所が無いシチュエーションであれば、しまう前にきちんと紙面を確認し、内容を頭に入れるように心がけましょう。

飲食物の注文はOBに任せる

飲食店で会う場合には、注文はOBに任せましょう。好みを聞かれたらOBと同じものか、同系列のメニューを選び、価格や出来上がりの時間に差が出ないように調整するのがマナーです。

OBとの会話はメモを取りながら

OB訪問の間はぜひともメモをとりましょう。事前にまとめた質問リストに余白を用意しておいて、聞いたことを書き込むようにすれば、あとから情報を整理するのに便利です。また、OBに「話をしっかり聞いてくれているな」という印象を与える効果もあります。

OB訪問は30分〜1時間ほどで切り上げよう

いくら聞きたいことがたくさんあっても、長々とOBを拘束するのはマナー違反です。食事やティータイムを挟んだとしても、1時間以内に切り上げるのが妥当でしょう。

OB訪問後に気をつけるべきマナー

OB訪問での学びをまとめる

せっかくのOB訪問を無駄にしてしまうのが最大のマナー違反です。ぜひとも記憶が新しい内に、OBに聞いた内容をまとめ、今後の就活に活かせるようにブラッシュアップしておきましょう。

お礼状やお礼メールを送るにしても、文面に具体的な学びや気づきが盛り込まれているかいないかで、OBに伝わる感謝のレベルはす変わってしまいます。「インプットしたらすぐにアウトプット」。これがマナーであるだけでなく、就活全体の鉄則です。

OB訪問のお礼メールはその日のうちに送る

できればOB訪問のあとは、お礼状かお礼メールで感謝の気持ちを伝えましょう。感謝の気持ちだけでなく、前項で述べたような具体的な成果を盛り込むことで、OBに満足感や応援の気持ちを持ってもらえるでしょう。

まとめ

企業説明会やセミナーでは、会社の良い面ばかりが強調されがちです。でもOB訪問では、良くも悪くもリアルな実情に触れることができます。その利点を最大限に活かすには、やはりマナーをしっかり守り、OBに好印象を持ってもらうことでしょう。みごとOBの心をつかめば、飾らない本音を聞けるだけでなく、もしかしたらOB訪問のあとも支援や協力を得られるかもしれません。OB訪問は就活の第一歩。幸先の良いスタートを切りたいですね!

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田邊泰周
キャリアアドバイザー
田邊泰周
DiG株式会社 キャリアアドバイザー。人生で一度きりの新卒での就活。どうせやるなら、明るく楽しくやりましょう!一緒にお力添えできるのを楽しみにしております!