就活の面接前「圧迫面接が行われるんじゃないか」と不安になったことが1度はあるのではないでしょうか?
近年、圧迫面接は減ってきてはいるもののまだまだ実際に行われている企業も存在します。
それでは、自分が圧迫面接を受けた場合どう対応していけばいいのでしょうか。
圧迫面接の対応の仕方と、意図をまとめました。
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圧迫面接って?
就活中の採用面接試験において「圧迫面接」に遭遇することがあります。
圧迫面接とは、試験官が受験者に対して、わざと否定的な態度や答えにくい質問をしてくる面接のことを指します。
威圧的な態度をとったり、意地悪な質問をしたり、感情を逆なでするようなことを聞いたりなどすることで、受験者に対してさまざまな「ストレス」「プレッシャー」をかけ、受験者の反応をチェックします。
圧迫面接の意図は?
INDEX
ストレス耐性を見ている
圧迫面接を行う第一の目的は、受験者の「ストレス耐性」を確認することです。
これから企業に就職して仕事を行う中で、必ず挫折に遭遇したり、顧客や取引先から理不尽な要求/クレームを受けることが考えられます。
あなたがそのような状況に置かれた際に、無事乗り越えることができるのか?をチェックすることを目的としています。
対応力見ている
圧迫面接を行う第二の目的は、受験生の「対応力」を確認することです。
顧客や取引先から理不尽な要求をされたとき、状況を冷静に把握して正しい行動を選択することができるか?をチェックします。
自分の意見をはっきり言えるか?を見ている
圧迫面接を行う第三の目的は、受験生の「度胸」を確認することです。
相手のプレッシャーに負けて、正しくないと分かっていても相手が出す条件を飲んでしまうことも考えられます。
毅然とした態度で相手のプレッシャーを跳ね返すことができる度胸があるかを試しています。
よくある圧迫面接の事例
圧迫面接にはさまざまな事例がありますので、あらかじめ手法を把握しておくことが冷静に対応する秘訣となります。
(1)大声を出したり、横柄な態度を取る
大きな声で話しかけてきたり、横柄な態度(座り方、頬杖をつく、貧乏ゆすりをする)をとることがあります。
これは失礼な態度をとる相手にも冷静に応対できるかがポイントとなります。
(2)興味・関心がないふりをする
受験者が話しているときに、わざと書類を読んだりよそ見をして、興味や関心がないふりをします。
実際に仕事の現場では、興味がない相手や協力的ではない相手とも商談を行わなければなりません。そのような態度の相手にもくじけず振り向かせられるような姿勢が求められます。
(3)企業との相性を否定する
「あなたは弊社には向いていないのではないですか?」「大学で学んだこと、活かせないかもしれないですよ?」など、相性を否定するような質問をされることがあります。
これは逆に、受験生がどこまでその企業や自分自身の特徴を把握できているかを試すための質問と考えられます。
(4)志望動機を否定する
「あなたがやりたいことができないかもしれませんよ?」「そんなに楽な仕事ではないですよ?」など、やる気を削ぐような内容の質問をされることもあります。
どこまで本気でその企業で働きたいと考えているのか?志望動機はどこまで本気なのか?をチェックするための質問と考えるとよいでしょう。
(5)自己PRを否定する
「このスキルを持っている人はたくさんいますよね?」「みんなやっていることではないですか?」など、自己PRを否定する質問もよく行われます。
これもどこまで自己PRの内容を考え、自分自身の魅力や得意分野、長所を把握できているかを引き出すための質問と捉えて回答しましょう。
圧迫面接に遭遇したら
自分の態度に気をつける
相手から理不尽な質問をされたり、失礼な言動をされても、冷静に対応することを心がけてください。
こちらも失礼な態度をとることが一番のマイナスポイントです。
キレない、感情的にならない
同様に、キレたり、感情的に言い返したりすることがないように気をつけましょう。
あくまでも採用面接であり、あなたがどのような言動をするのかが見られていることを忘れないようにしましょう。
常に自信をもって対応する
あなたのやる気や適性を否定するような質問をされても、めげてはいけません。
自信をもって自分の長所や志望動機、考え方をアピールしましょう。
どんなに良いことを主張していても、自信なさげでは説得力がなくなります。
本当に否定されているのではないことを忘れない
圧迫面接はあくまでも作り出された「シチュエーション(状況)」です。
試験官も本気であなたを嫌っていたり否定しているわけではありません。
そこを忘れず、これは試験だと割り切ることで、傷つかずに冷静に対応することができるでしょう。
自己分析を徹底的に行う
圧迫面接を受ける前の準備になりますが、自己分析の深掘りや採用面接対策は徹底的に行いましょう。
自分の自己PRや想定する質問を、一度否定的な目線から見直してみるとよいかもしれません。
「これを否定されたらどう答えよう?」「なぜこれはそう思ったのか?」など自分で自己分析にツッコミを入れてみることをおすすめします。
圧迫面接をされた会社で内定が出たら
圧迫面接を受けると少なからず嫌な気分になるものです。もしそのような企業から内定通知がきたらちょっと考えてしまいますよね。
ですが圧迫面接はあくまでも採用面接での出来事であり、入社して別の部署になれば意外と普通の環境であるケースもあります。
また逆に圧迫面接とは名ばかりで、パワハラ気質な会社であることも考えられます。
したがって、まずはその会社に本当に入りたいのか、周りの評判や、その会社の先輩・大学の就職課に相談するなど、それ以外の情報も集めた上で、判断してみましょう。
圧迫面接でショックを受けても気にしすぎないで
圧迫面接はあくまでも試験の一種であり、本当にあなたが否定されたわけではありませんので、気にしないようにしましょう。
もし圧迫面接ではなく、本当に嫌がらせのような面接だとしたら、そのような会社だと入社する前に気づけたことに感謝すべきなのかもしれません。
最近では、訴訟につながったり、社会的ブランドの低下・風評被害など、圧迫面接に対するリスクが高まってきており、圧迫面接を実施するケースは減少してきています。
もし圧迫面接に遭遇したら、「これが圧迫面接かー」くらいの気持ちで臨むとよいかもしれませんね。
まとめ
就活の採用面接で圧迫面接を受けたらどうしよう、と不安になっている方も多いのではないでしょうか。
そんな方は
・圧迫面接はあくまでも面接。真に受けない
・ペースを乱さず、冷静な態度を心がける
・否定的な質問をされても良いように自己分析を徹底的に
を心がけるとよいでしょう。
圧迫面接に否定的な風潮ではありますが、実際に仕事を始めれば、逃げることができない理不尽な状況に遭遇することは多々あります。
そのようなときに自分がどのように対応ができるのか、今のうちから訓練しておくのもよいかもしれませんね。
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