近年ネット上でのコミュニケーションツールであるSNSの利用者数が増え続けていますね。
個々が気軽に発信できるようになりましたが、その発信内容は人事から見られても大丈夫と言い切れますか?
普段何気なく使っているSNSが、就活では内定に影響を及ぼす可能性があります。
今回は、人事はSNSをどこまでみているのか、SNSの上手な使い方、SNSが原因で不採用になってしまう場合など、就活におけるSNSの実際を一挙公開します。
もしそこまで見られていると知っていれば、SNSの使い方も考え直すきっかけになるかもしれません。
人事はSNSを見ているって本当?
結論からいうと、多くの採用担当があなたの名前を検索しています。
一見本人とわからなそうなアカウントでも、少し調べればわかってしまうのがネットの怖さ。
では、なぜ人事がSNSを見るのか、考えたことはあるでしょうか。
まず言えるのが、“本来のあなたを知るため”でしょう。
ネットが普及したことで、気軽に知りたいことを検索ができるようになりました。
これを読んでいるあなたも、就活に対する疑問をネットで解決、なんてこともあったのではないでしょうか。
就活に対する不安が解消できたり、面接の「模範回答」が出てきてきたり・・・とても便利ですよね。
しかし、採用側からするとどうでしょうか。
ネットで調べた情報を元に面接の準備をしてきた就活生は、みんな同じような解答で、本来の姿を理解することがとても難しくなっていると言えるでしょう。
“自分をよく見せたい”という気持ちで必死に準備をしてきた気持ちもわかりますが、面接でのあなただけを評価するなんて、人事もそこまで浅はかではありません。
SNSで過去〜現在のあなたをチェックすることで、あなたはどんな人なのか、見極めようとしているのです。
では、実際のところ、どこまで見られていて、選考にはどのように影響しているのでしょうか?
SNSはどこまで見られてる?
まずはFacebookで検索される
Facebookは実名での登録が必須になっているので、もっとも検索がされやすいSNSと言えるでしょう。
某採用担当によると、名前を検索して過去の投稿内容や、友達の数、どんな友達と繋がっているかを見ているとのこと。
さらに詳しく聞いてみると以下のような実態がみえてきました。
●過去の投稿内容から何を見ているのか?
誤記が荒くないか、丁寧な口調なのか、ネガティブな発信をしていないかなどをチェックし、人柄を判断している。
また、写真に一緒に写っている人から、「どんな人と付き合っているのか」をみて、面接でのギャップもみている。
●友達の数だけでなく、中身までみる
友達の数は多い方が「社交性がある」「情報感度が高い」というイメージから、ポジティブに捉えることが多い。
また、友人の数ではなく「どんな人と繋がっているのか」までみて、自社にあっている人材なのかを判断している。
instagramまで見られている
最近はインスタで自分の情報を発信している就活生も多いですよね。
本名ではないがために、就活を全く意識せずに普段のあなたを投稿しているかと思います。
しかし、油断は禁物。サーチ能力の高い人事は、少し調べれば個人のアカウントを特定できてしまうこともあるのです。
どこにいいねしたかも見られる
アカウントを特定されたら、人事によってはアカウントのいいね先までみることもあるでしょう。
いいねからは、どんなものに共感したのかを読み取ることができ、あなたの趣味嗜好を把握することができるからです。
SNSが原因で不採用になるって本当?
SNSだけで不採用になるということは考えにくいですが、マイナスな評価に繋がる可能性があるのは事実。
では投稿内容としてふさわしくないものはどんなものなのでしょうか。
過度な飲酒やタバコ
人事も人間であるため、過度な飲酒やタバコに対して嫌悪感や不信感を持たれてしまう可能性があります。
写真やタグ付けも含め、それを匂わすような投稿は避けた方が良いでしょう。
自社や他社の悪口
当然ながら、自社や他社の悪口を投稿している就活生は、マイナスなイメージを持たれてしまうでしょう。
例)「面接官まじムカついた・・・」「○○社はブラック企業だ」
ネガティブな投稿
就活に関するネガティブな投稿などは、それだけで不採用に繋がってしまう可能性があるので注意しましょう。
例)「就活ほんと疲れた。もうどこでもいいから内定が欲しい」「私なんてどこにも採用されない」
就活に関するポジティブな投稿
「え?ポジティブな投稿もダメなの?」と思った人も多いのではないでしょうか?
ポジティブな投稿全てが悪いわけではありませんが、「○○社の選考通った!」「××社の説明会すごいよかった!」
などの企業を褒める投稿は、褒められている会社以外の自分の受けている会社から見れば印象の良いものではありません。
「うちの会社は第一志望じゃないのかな?」と思われてしまう場合もおおいにあります。
企業名を出さなければいいという問題でもなく、投稿した日付、時間や投稿内容によっては人事の人も「自社の話じゃないな。」と気づいてしまうこともあります。
就活中は、就活については極力話さず、普段の自分のポジティブな姿。興味のあること。就活で評価されるであろう活動についてのみ投稿すると比較的安心してSNSを利用できるのではないでしょうか?
今からでもできる対処方法とは?
Facecbookの過去の投稿の公開範囲を変更する
過去の投稿の公開範囲を友人までにすることができます。
・左側のメニューで[プライバシー]を選択します。
・[私のコンテンツを見ることができる人]セクションの[友達の友達とシェアまたは公開でシェアした投稿の共有範囲を制限]をクリックします。
・[過去の投稿を制限]をクリックします。
–Facebookヘルプセンターより引用
友達の数が多いのに全く記事がないのは、「投稿を隠している」と捉える人事もいるかもしれません。
用心深い人は、以上の設定をした後に、全体公開したい投稿を1つずつ公開していく作業を行いましょう。
Twitterやinstagramは鍵をかけよう
一番手取り早い方法はこれ。
鍵をかけていてもさほど違和感はないので、過去の投稿内容を1つずつチェックするのが面倒な場合は鍵をかけてしまいましょう。
就活用アカウントを作ろう
鍵をかけたくなかったり、鍵をかけても不安だという人、もっと積極的に就活でSNSを使いたいという就活生は、就活用のアカウントを作ることもおすすめします。
就活用のアカウントであれば、今までの投稿や私生活のプライベートな投稿を気にすることなくSNSを使うことができます。
Facebookのアカウントを消すのは?
人事の方の目を気にするのが面倒だったり自分の投稿内容に不安がある人は、アカウントを消すのもひとつの手ではあります。
ただし、一部のベンチャー企業ではアカウントがないことで情報感度が弱いという印象を持たれてしまうことがあるようです。
自分の志望先企業によって、対処方法を選択していきましょう。
就活掲示板にも気をつけて!
就活掲示板は就活を進める上で、みなさん1度は見たことがあるかと思います。
志望企業の他の人の選考状況や、どのような形式でどのような質問をされたかまで書かれていて就活生としてもとても便利だとは思いますが、実は利用には注意が必要です。
面接時の質問の内容によっては、その人にしかしていない内容を含む場合があります。
もし、就活掲示板などに「こんな質問をされたよ」と公表してしまうと、本人を特定されてしまう可能性があります。
その場合、「この子は入社したら情報漏洩をする危険性があるな」と思われて内定を逃してしまうかもしれません。
とても便利なツールではありますが、投稿時間などによってもある程度本人が特定できたりするものなので、詳細はできるだけ書かないように気をつけましょう。
まとめ
最近ではSNSを普段からよく使う人が多くみられますが、就活では人事の方にそのSNSのアカウントを見られる可能性があります。
悪い印象を持たれると就活に不利になったり、良い印象を持たれると就活に有利になることもあります。
上手にSNSを活用して就活に臨みましょう。