就活にはストレスがつきもの。
気分が憂鬱になってしまった場合、その根本的な原因を知ることによって初めて対処ができます。
あなたのストレス原因やその対処方法を知り、前向きに就活を進めていきましょう。
就活のストレス原因は4つに分類される
時間的な拘束
就活をしていてストレスを発生させる要因として大きな要因となるのが「時間」です。
就活中はいろいろな時間的拘束を受けます。
・バイトとの両立
・遊びの時間がない
・自己分析や企業研究を十分行う時間がない
・提出期限までにエントリーシートや履歴書作成しければならない
・複数の企業の説明会や面接を掛け持ちしなければいけない
・急いで面接会場まで行かなければならない
・選考結果をヤキモキしながら待つ
「時間がない」「急がなきゃ」「早くしなければ」という焦りが自然とストレス要因となっています。
物理的な要因
ストレスと聞くと精神的なものや目に見えないものばかりをイメージしがちですが、「物理的な要因」でストレスを感じることもあります。
・着慣れていないスーツ
・通いなれていない場所での混雑/人混み
・暑さ/寒さ
就活では普段の生活習慣とは違うことをしなければいけないことも多く、これらも大きなストレス要因となります。
心理的な要因
就活でのストレスで避けては通れないのが「心理的要因」です
・面接がうまくできるか不安
・就職先が決まらなかったらどうしよう
・なかなか内定がもらえない
・同じ研究室の仲間や友人が先に内定が決まってしまう
就活は将来を大きく左右する出来事であり、その結果が分かるまではどうしても不安になるものです。
また、これまで大学やバイトなど限られた人としか出会う機会が少ない環境にいる場合、初対面の面接官や社員と話をすること自体にストレスを感じてしまう就活生も多いようです。
生物的な要因
生理的な疲れも大きなストレス要因となります。
・疲労
は単に身体が動かなくなるだけではなく、心理的にも大きなストレスを与えます。
就活中はやらなければいけないことが多く、生活習慣が乱れ、睡眠時間がどうしても不足しがちです。
また眠りたくても眠れないときも多くなるかもしれません。
そのような日が続くと、ストレスがたまりやすくなります。
ストレスの対処方法
ストレスをためられるキャパは人それぞれ
ストレスに対する強さ弱さは人それぞれです。
ストレスを全く感じない人もいれば、ストレスに弱い人もいます。
大切なのは、自分が限界になる前に、いかにためこんだストレスを解消できるかです。
ストレスへの耐性は生まれ持ったものの違いもありますが、ストレスに強い人は、ストレスを感じないだけではなく、ストレスを上手く解消する方法を知っています。
ストレスに弱い人の特徴は、ストレスを抱えている現状に負けてしまいやすいことです。
「あぁ、こんなストレス耐えられない。もうダメだ…」と後ろ向きになってしまうと、どんどんストレスに押しつぶされるばかりです。
「あ、ちょっとしんどくなってきたな」と感じたら、「よし!切り替えよう」と前向きにストレスに向き合ってみましょう。
そのためにも、普段から自分なりのストレス解消法を見つけておくことが重要になります。
話を聞いてもらう
ストレス解消の一番の方法は「誰かに話を聞いてもらう」ことです。
自分の頭の中では何回考えても解決しないことや、ぐるぐるといつまでも頭の中から離れないことも、誰かに話を聞いてもらうと、嘘のようにもやもやが晴れることがあります。
話を聞いてもらいやすい親や友人、先輩に声をかけてみたり、大学の就職課・キャリアサポート課に相談してみるとよいでしょう。
また就活支援会社にもプロのアドバイザーがいますので、そちらを頼ってみるのもよいかもしれません。
紙に書き出す
夜中にイライラしたり、話を聞いてもらう人がすぐに近くにいない場合には、今思っていることを紙に書き出してみましょう。
「紙に書く」という行為は、「誰かに話を聞いてもらう」ことと同様に、自分の頭の中を整理してくれます。
紙に思っていること書くだけでも、漠然とした不安が解消されることがあります。
いつでもすぐにできますので、「苦しいな」と感じたときにはまずは紙に不安に思っていることや悩んでいることを書きだしてみましょう。
気分転換をする
ストレスをためやすい人の特徴として、「気分転換」が苦手な人が多いようです。
就活中だからといって、遊びに行ったり、就活以外のことに時間を割くことを、制限していませんか?
就活だけに集中していると、見えている世界が狭くなり行き詰まってしまうことが多くなります。
もちろんスケジュール管理や体調管理は必要ですが、1週間か2週間に一度はどこかに出かけてみたりして、心身をリフレッシュさせる時間を作るとよいでしょう。
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生活習慣を見直す
体の不調を感じたら、あれこれ考える前に、生活習慣が乱れていないかを見直しましょう。
・朝食を抜いている
・ストレスに負けて暴飲暴食をしている
・まったく運動をしていない
・部屋の中が汚い
就活中はやることが多く、基本的な生活が乱れがちです。
ですがこれらを疎かにしていると、寝不足や体調不良を引き起こし、疲労がたまりやすい体になってしまいます。
疲労がたまると、頭の働きも鈍くなり、失敗やミスが増え、さらにネガティブな思考に陥るようになります。
早起きをしたり、運動をしたり、部屋の掃除をすることは、それだけでも良い気分転換になります。
もしストレスを感じたり、何か頭の中が整理できずにもやもやすることがあったら、運動や部屋の掃除をしてみると良いリフレッシュになるかもしれません。
就活でストレスを感じると起こる症状って?
ストレスと聞くと悪いイメージが浮かぶかもしれませんが、程よいストレスは緊張感をもたらして、集中力を向上させる効果があると言われています。
ですが、過剰なストレスは心身にダメージを与え、次第に体調不良を引き起こしていきます。
原因不明の体調不良は、あなたの身体が発しているストレス過多による危険信号かもしれません。
次のような症状が出始めたら、ストレスがかかりすぎている可能性がありますので、注意しましょう。
・耳鳴りがする
・頭痛がする
・立ちくらみがする
・なかなか眠れなくなる
・動悸がする
もしこのような症状を感じたら、無理せず休むという選択をしましょう。
その症状、就活うつかも?
軽度の体調不良であれば休めば回復するかもしれませんが、もし上記のような症状が続くようであれば、「就活うつ」の可能性があります。
「うつ状態」を放置しておくと、完治することが難しくなりますので、無理をせず、はやめに心療内科などに相談することをおすすめします。
まとめ
就活中のストレスは、誰でも感じているものです。
大事なのは、そのストレスを上手く解消できるかどうか、です。
普段から自分が感じているストレスや、何をしたらストレスが解消されるのかを意識しておくと良いでしょう。
「自分は◯◯をしたらストレスが解消される」ということを知っているだけでも、効果的なストレス対策になります。
ストレスを感じるのは悪いことではありませんので、無理せず休むことをためらわないようにしましょう。
無理して頑張っても、試験や面接で良いパフォーマンスを出すことはできません。
またストレスからくる体調不良や寝不足は、「就活うつ」につながりやすいため、安易に考えずに不安を感じたら病院に相談するようにしましょう。